京都に現代アート映像の新拠点「BlackBoxKyoto」誕生
株式会社nenex、オープニングプログラムに《吉開菜央アーカイヴス》
株式会社nenex(東京都新宿区)は、京都に現代アート映像の新拠点「BlackBoxKyoto」を立ち上げる。オープニングプログラムとして、《吉開菜央アーカイヴス》を2026年5月22日(金)から7月18日(土)まで開催する。
BlackBoxKyotoは、映像作品を単に「鑑賞するもの」としてではなく、反復的に鑑賞され、保存され、継承されうる文化資産として捉え直すための拠点である。株式会社nenexが2024年に構想を立ち上げ、2021年頃から開発を進めてきた国際コンテンツ流通支援システムの思想と実践を、空間体験として提示する場でもある。
「BlackBox」という名称には、神話化されたホワイトキューブへの静かな異議が込められている。白く開かれた展示空間ではなく、視線の逃げ場が少ない暗い箱のなかで、映像作品と身体が直接向き合う環境をつくることで、作品を"観る"体験をより深く、より私的なものへと変えていく。BlackBoxKyotoは、そうした親密な体験を通じて、映像作品に対する新たな関係性をひらくことを目指す。
会場は、スクリーンの前に10~12席程度を配した親密な空間である。一般的な映画館のように整然と整備された座席配置ではなく、作品との距離や身体感覚を強く意識させる濃密な鑑賞環境をつくることで、映像との出会いをより直接的なものへと変える。鑑賞者は、作品の時間、光、音、気配に包まれながら、展示でも上映でもない独自の体験に身を置くことになる。

BlackBoxKyoto室内
オープニング企画《吉開菜央アーカイヴス》
オープニングプログラムに選んだのは、映像作家・振付家である吉開菜央の作品群である。吉開の仕事は、身体、時間、空間の関係を鋭敏に立ち上げ、映像というメディアの物質性と詩性を同時に可視化してきた。BlackBoxKyotoの立ち上げにあたり、その作品群は本拠点の思想を最も端的に表すもののひとつであると考え、《吉開菜央アーカイヴス》をオープニングとして開催する。

吉開菜央《ほったまるびより》2015年/37分
本企画では、映像作品を一過性の上映イベントとして消費するのではなく、繰り返し鑑賞され、保存され、受け継がれる対象として社会に位置づけ直すことを目指す。京都から、映像作品の価値と流通のあり方を更新する試みを始める。
開催概要
名称
BlackBoxKyoto オープニングプログラム《吉開菜央アーカイヴス : ほったまるびより》
会期
2026年5月22日(金)~7月18日(土)
会場
BlackBoxKyoto
〒604-8014 京都市中京区柏屋町171-1 タニグチビル3F
営業時間
13:00-21:00
料金
ABCの3プログラム×2回上映
ABC各回 平日1500円/土日祝1800円
完全入替制
Web
https://blackboxkyoto.com
X
https://x.com/blackboxkyoto
Instagram
https://www.instagram.com/black.box.kyoto/
facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=6158959791402
スタッフ
企画
桂英史
展示設計・施工
桂英史+大脇理智
音響
東岳志
デザイン
山田葵
吉開菜央 プロフィール
吉開菜央(よしがい・なお)
1987年山口県生まれ。日本女子体育大学体育学部運動科学科舞踊学専攻卒業、東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程修了。身体感覚を起点に、「世界を五感で理解しようとするときに心と身体に起こる変化」を<踊り>として捉え、映画、映像、パフォーマンス、舞台作品など領域横断的な表現活動を行う。
主な監督作品に、『まさゆめ』(ベルリン国際映画祭2026フォーラム部門正式出品)、『Shari』(ロッテルダム国際映画祭2022公式選出)、『Grand Bouquet』(カンヌ国際映画祭監督週間2019正式招待)、『ほったまるびより』(文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門新人賞受賞)など。出演作に小田香監督『Underground アンダーグラウンド』(2024)がある。また、サルヴァトーレ・シャリーノ作曲『ローエングリン』(2024)では演出・美術を担当。米津玄師「Lemon」ミュージックビデオでは出演・振付を手がけた。
主な展覧会に、「NEO-KAKEJIKU」(羽田空港、2022)、「霞 はじめて たなびく」(TOKAS本郷、東京)、「オープン・スペース2018 イン・トランジション」(ICC、東京)での《Grand Bouquet/いま いちばん美しいあなたたちへ》(2018)、「めがねと旅する美術展」(青森県立美術館、島根県立石見美術館、静岡県立美術館ほか巡回、2018-2019)、「Primal Water」(Bellagio Gallery of Fine Art、ラスベガス、2018)、「ほったまるびより-O JUNと吉開菜央」(Minatomachi Art Table Nagoya、2016)、「呼吸する部屋」(AI KOWADA GALLERY、東京、2017)など。
主な受賞歴に、『Masayume』Special Jury Commendation(Punto de Vista International Documentary Film Festival of Navarra、スペイン、2026)、『Shari』Lawrence Kasdan Award for Best Narrative Film(Ann Arbor Film Festival、アメリカ、2022)、第73回山口県芸術文化振興奨励賞、エルスール財団2021コンテンポラリーダンス部門新人賞、『梨君たまこと牙のゆくえ』Brive Film Festival Prize of the Young Jury(フランス、2020)、『風にのるはなし』Motif Best Experimental Film(アラスカ、2018)、『ほったまるびより』文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門新人賞(2015)、『みづくろい』架空の映画音楽の為の映像コンペティション優秀賞(坂本龍一推薦、2013)、『自転車乗りの少女』那須国際短編映画祭観光部門じゃらん賞(2013)など。現在、東京造形大学非常勤講師。
作品の権利処理、契約設計、流通設計、持続可能な事業モデルの構築までを視野に入れ、アーティスト支援と文化インフラの再設計に取り組んでいる。BlackBoxKyotoは、その実践を空間として社会にひらく試みのひとつである。
そのほか、美術館での展示設計や監修、公共施設のコンサルティング業務も行う。代表取締役は桂英史。
FAQ
Q. このプロジェクトはいつから始まったものですか?
2024年から構想を進めてきました。
映像作品を「観るもの」から、「所有され、保存され、繰り返し体験されるもの」へと開いていきたい。そう考えたことが出発点です。
背景には、2021年頃から開発を進めている国際コンテンツ流通支援システム(コードネーム:ringlong)があります。BlackBoxKyotoは、その思想や実践を空間として社会にひらくための場として立ち上げました。
Q. 「ブラックボックス」という名前にはどのような意味がありますか?
簡単に言うと、神話化されたホワイトキューブへの静かな異議申し立てです。白いギャラリースペースでは取りこぼされてしまう映像作品を、暗い箱のなかで、より深く体験してもらいたい。ただ「鑑賞する」のではなく、「この作品を手元に置きたい」と感じるところまで、映像との距離を近づけたい。その願いを、この名前に込めています。
Q. オープニングプログラムを《吉開菜央アーカイヴス》にした理由は?
吉開菜央さんの作品には、身体、時間、空間の関係を、繊細に、しかも鋭くひらく力があります。
初期作から最新作までを通して観ることで、一作ごとの魅力だけでなく、作家が世界をどう受け取り、どう変換してきたのか、その軌跡そのものが立ち上がってくる。この場所の思想を最初に示すプログラムとして、これ以上ない企画だと考えています。
Q. BlackBoxKyotoという空間でこそ味わえる、吉開さんの作品の魅力とは?
暗い箱のなかでは、視線の逃げ場がなくなります。
呼吸、沈黙、かすかな身振りが、こちらの身体に直接触れてくる。ホワイトキューブでも映画館でも、テレビでもYouTubeでもない。作品を「鑑賞する」というより、作品に巻き込まれる。そんな映像体験になるはずです。
Q. このプロジェクトを通して、どのような刺激をアートシーンに与えたいと考えていますか?
映像作品を、一度きりのイベントではなく、繰り返し観られ、保存され、語られ、受け継がれていくアート作品として扱う価値を高めていきたいと考えています。そのための新しい回路を、京都から静かに、しかし確実に更新していきたいと思っています。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社 nenex (担当: 手塚)
E-mail: bbk@nenex.net
Web: https://blackboxkyoto.com/#contact
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株式会社nenex(東京都新宿区)は、京都に現代アート映像の新拠点「BlackBoxKyoto」を立ち上げる。オープニングプログラムとして、《吉開菜央アーカイヴス》を2026年5月22日(金)から7月18日(土)まで開催する。
BlackBoxKyotoは、映像作品を単に「鑑賞するもの」としてではなく、反復的に鑑賞され、保存され、継承されうる文化資産として捉え直すための拠点である。株式会社nenexが2024年に構想を立ち上げ、2021年頃から開発を進めてきた国際コンテンツ流通支援システムの思想と実践を、空間体験として提示する場でもある。
「BlackBox」という名称には、神話化されたホワイトキューブへの静かな異議が込められている。白く開かれた展示空間ではなく、視線の逃げ場が少ない暗い箱のなかで、映像作品と身体が直接向き合う環境をつくることで、作品を"観る"体験をより深く、より私的なものへと変えていく。BlackBoxKyotoは、そうした親密な体験を通じて、映像作品に対する新たな関係性をひらくことを目指す。
会場は、スクリーンの前に10~12席程度を配した親密な空間である。一般的な映画館のように整然と整備された座席配置ではなく、作品との距離や身体感覚を強く意識させる濃密な鑑賞環境をつくることで、映像との出会いをより直接的なものへと変える。鑑賞者は、作品の時間、光、音、気配に包まれながら、展示でも上映でもない独自の体験に身を置くことになる。

BlackBoxKyoto室内
オープニング企画《吉開菜央アーカイヴス》
オープニングプログラムに選んだのは、映像作家・振付家である吉開菜央の作品群である。吉開の仕事は、身体、時間、空間の関係を鋭敏に立ち上げ、映像というメディアの物質性と詩性を同時に可視化してきた。BlackBoxKyotoの立ち上げにあたり、その作品群は本拠点の思想を最も端的に表すもののひとつであると考え、《吉開菜央アーカイヴス》をオープニングとして開催する。

吉開菜央《ほったまるびより》2015年/37分
本企画では、映像作品を一過性の上映イベントとして消費するのではなく、繰り返し鑑賞され、保存され、受け継がれる対象として社会に位置づけ直すことを目指す。京都から、映像作品の価値と流通のあり方を更新する試みを始める。
開催概要
名称
BlackBoxKyoto オープニングプログラム《吉開菜央アーカイヴス : ほったまるびより》
会期
2026年5月22日(金)~7月18日(土)
会場
BlackBoxKyoto
〒604-8014 京都市中京区柏屋町171-1 タニグチビル3F
営業時間
13:00-21:00
料金
ABCの3プログラム×2回上映
ABC各回 平日1500円/土日祝1800円
完全入替制
Web
https://blackboxkyoto.com
X
https://x.com/blackboxkyoto
https://www.instagram.com/black.box.kyoto/
https://www.facebook.com/profile.php?id=6158959791402
スタッフ
企画
桂英史
展示設計・施工
桂英史+大脇理智
音響
東岳志
デザイン
山田葵
吉開菜央 プロフィール
吉開菜央(よしがい・なお)
1987年山口県生まれ。日本女子体育大学体育学部運動科学科舞踊学専攻卒業、東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程修了。身体感覚を起点に、「世界を五感で理解しようとするときに心と身体に起こる変化」を<踊り>として捉え、映画、映像、パフォーマンス、舞台作品など領域横断的な表現活動を行う。
主な監督作品に、『まさゆめ』(ベルリン国際映画祭2026フォーラム部門正式出品)、『Shari』(ロッテルダム国際映画祭2022公式選出)、『Grand Bouquet』(カンヌ国際映画祭監督週間2019正式招待)、『ほったまるびより』(文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門新人賞受賞)など。出演作に小田香監督『Underground アンダーグラウンド』(2024)がある。また、サルヴァトーレ・シャリーノ作曲『ローエングリン』(2024)では演出・美術を担当。米津玄師「Lemon」ミュージックビデオでは出演・振付を手がけた。
主な展覧会に、「NEO-KAKEJIKU」(羽田空港、2022)、「霞 はじめて たなびく」(TOKAS本郷、東京)、「オープン・スペース2018 イン・トランジション」(ICC、東京)での《Grand Bouquet/いま いちばん美しいあなたたちへ》(2018)、「めがねと旅する美術展」(青森県立美術館、島根県立石見美術館、静岡県立美術館ほか巡回、2018-2019)、「Primal Water」(Bellagio Gallery of Fine Art、ラスベガス、2018)、「ほったまるびより-O JUNと吉開菜央」(Minatomachi Art Table Nagoya、2016)、「呼吸する部屋」(AI KOWADA GALLERY、東京、2017)など。
主な受賞歴に、『Masayume』Special Jury Commendation(Punto de Vista International Documentary Film Festival of Navarra、スペイン、2026)、『Shari』Lawrence Kasdan Award for Best Narrative Film(Ann Arbor Film Festival、アメリカ、2022)、第73回山口県芸術文化振興奨励賞、エルスール財団2021コンテンポラリーダンス部門新人賞、『梨君たまこと牙のゆくえ』Brive Film Festival Prize of the Young Jury(フランス、2020)、『風にのるはなし』Motif Best Experimental Film(アラスカ、2018)、『ほったまるびより』文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門新人賞(2015)、『みづくろい』架空の映画音楽の為の映像コンペティション優秀賞(坂本龍一推薦、2013)、『自転車乗りの少女』那須国際短編映画祭観光部門じゃらん賞(2013)など。現在、東京造形大学非常勤講師。
株式会社nenexについて
2020年創業。Web3やAIなどの情報通信技術を活用し、デジタルアートや非物質的な作品の所有、流通、収益分配の仕組みを設計・開発するスタートアップである。作品の権利処理、契約設計、流通設計、持続可能な事業モデルの構築までを視野に入れ、アーティスト支援と文化インフラの再設計に取り組んでいる。BlackBoxKyotoは、その実践を空間として社会にひらく試みのひとつである。
そのほか、美術館での展示設計や監修、公共施設のコンサルティング業務も行う。代表取締役は桂英史。
FAQ
Q. このプロジェクトはいつから始まったものですか?
2024年から構想を進めてきました。
映像作品を「観るもの」から、「所有され、保存され、繰り返し体験されるもの」へと開いていきたい。そう考えたことが出発点です。
背景には、2021年頃から開発を進めている国際コンテンツ流通支援システム(コードネーム:ringlong)があります。BlackBoxKyotoは、その思想や実践を空間として社会にひらくための場として立ち上げました。
Q. 「ブラックボックス」という名前にはどのような意味がありますか?
簡単に言うと、神話化されたホワイトキューブへの静かな異議申し立てです。白いギャラリースペースでは取りこぼされてしまう映像作品を、暗い箱のなかで、より深く体験してもらいたい。ただ「鑑賞する」のではなく、「この作品を手元に置きたい」と感じるところまで、映像との距離を近づけたい。その願いを、この名前に込めています。
Q. オープニングプログラムを《吉開菜央アーカイヴス》にした理由は?
吉開菜央さんの作品には、身体、時間、空間の関係を、繊細に、しかも鋭くひらく力があります。
初期作から最新作までを通して観ることで、一作ごとの魅力だけでなく、作家が世界をどう受け取り、どう変換してきたのか、その軌跡そのものが立ち上がってくる。この場所の思想を最初に示すプログラムとして、これ以上ない企画だと考えています。
Q. BlackBoxKyotoという空間でこそ味わえる、吉開さんの作品の魅力とは?
暗い箱のなかでは、視線の逃げ場がなくなります。
呼吸、沈黙、かすかな身振りが、こちらの身体に直接触れてくる。ホワイトキューブでも映画館でも、テレビでもYouTubeでもない。作品を「鑑賞する」というより、作品に巻き込まれる。そんな映像体験になるはずです。
Q. このプロジェクトを通して、どのような刺激をアートシーンに与えたいと考えていますか?
映像作品を、一度きりのイベントではなく、繰り返し観られ、保存され、語られ、受け継がれていくアート作品として扱う価値を高めていきたいと考えています。そのための新しい回路を、京都から静かに、しかし確実に更新していきたいと思っています。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社 nenex (担当: 手塚)
E-mail: bbk@nenex.net
Web: https://blackboxkyoto.com/#contact
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