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「毎日コーヒーを飲む人」必読!世界のコーヒー事情最前線!!コーヒーの歴史と産地の「今」がわかる。『コーヒー2050年問題』7月8日発売。


東京書籍株式会社は、2025年7月8日に書籍『コーヒー2050年問題』(武田 淳/著)を発売いたしました。

解説

気候変動の影響で、コーヒーが飲めなくなる?
コーヒーの基礎知識がわかる!
コーヒーの歴史と産地の「今」がわかる!


本書は、気候変動とコーヒーをテーマにしています。執筆のきっかけとなったのは、2015年に Christian Bunn(以下、Bunn)らが発表したある論文です。「一杯の苦いコーヒー」(原題:A bitter cup : climate change profile of global production of Arabica and Robusta coffee)と題されたその論文は、地球温暖化によって、将来、コーヒーの産地でどのような影響が出るのかを予測した論文でした。
ビッグデータの分析によって導き出された結論は、「2050年までに世界中のコーヒーの適作地域が半減する」というものでした。その後、Bunnらの研究を受けて、ほかの研究者も最新データを用いて検証を重ねていますが、残念ながら結果は変わっていません。このシミュレーションは、日本のコーヒー業界に大きな衝撃を与え、「コーヒー2050年問題」と呼ばれるようになりました。
今後、コーヒーの収穫が激減すれば、生活の糧を失う生産者も出てくるかもしれません。私たち消費者はおいしいコーヒーを好きなときに飲めなくなるかもしれません。気候変動を前提とする時代に、コーヒーの生産現場では今何が起きているのか、この危機に対してどのような対応策が取られつつあるのか、そして消費者である私たちに何ができるのか、これらの問題を一緒に考えていきましょう。

目次


目次


第1章 コーヒー産地に迫る危機(コスタリカの森の中から)


第2章 コーヒーの基礎知識(コーヒーの起源の話)


第2章 コーヒーの基礎知識(コーヒーはどこで採れるのか)


第2章 コーヒーの基礎知識(コーヒーを飲んでいるのは誰か)


第4章 描き換わるコーヒー産地の地図(2050年に産地がどう変わるか)

著者情報

武田 淳(たけだ・じゅん)
(株)JTB関東、コスタリカ共和国環境エネルギー省(JICA海外協力隊)を経て横浜国立大学大学院環境情報学府博士後期課程修了(学術博士)。日本学術振興会特別研究員(DC2)、青山学院大学非常勤講師、人間環境大学専任講師などを経て、2019年より静岡文化芸術大学専任講師、2021年より准教授。

コンテンツ

【第1章】コーヒー産地に迫る危機
・コスタリカの森の中から
・パプアニューギニアの森の中から
・「気候がおかしい」生産者の語りから
・コーヒーワインとの出会い

【第2章】コーヒーの基礎知識
・コーヒーの起源の話
・エチオピア--食べ物として始まったコーヒー
・コーヒーはどのように世界に広まったか
・コーヒーはどこで採れるのか
・コーヒーを飲んでいるのは誰か
・コーヒーにはどのような種類があるのか
・コーヒーが「豆」になるまで
・コーヒーが私たちの手元に届くまで

【第3章】コーヒー2050年問題とは何か
・「適作地域の半減」とは何を意味するのか
・気候変動によってどのような影響が出るか

<産地への影響--中東・アジア編>
・イエメン
・インド
・インドネシア
・ベトナム

<産地への影響--カリブ海編>
・マルティニーク島
コラム リベリカ種とアラビカ種の比較
・ジャマイカ
コラム アグロフォレストリー

<産地への影響--中南米編>
・ブラジル
・コロンビア
・グアテマラ
・ホンジュラス

<産地への影響--アフリカ編>
・カメルーン
・タンザニア
・ウガンダ

【第4章】描き換わるコーヒー産地の地図
・2050年に産地がどう変わるか
・スリランカ
・コンゴ民主共和国
・ネパール
・中国
・台湾
・日本
・リベリカ種がコーヒー不足を救う!?
・マレーシア
・野生種の可能性
・マダガスカル

【第5章】コーヒーを味わい尽くす
・コーヒーチェリーティー文化圏
・コーヒーチェリーティーの文化史
コラム コーヒーチェリーティーってどんな味?
・コーヒーリーフティーの文化史
・コーヒーチェリーを使った料理
・コーヒーの花を食べる
・おいしいコーヒーを飲み続けるために

・あとがき
・参考文献

<概要>
『コーヒー2050年問題』
■武田 淳/著
■定価2,640円(本体2,400円+税10%)
■A5判・256頁
https://www.tokyo-shoseki.co.jp/product/books/81859/

東京書籍株式会社
東京書籍は1909(明治42)年創業。「教育と文化を通じて人づくり」を企業理念とし、新しい時代に挑戦する個性的、創造的な人材の育成を目指しています。小・中・高等学校の教科書発行部数が最多の教科書業界最大手の出版社です。近年、デジタル教科書など教育用デジタルコンテンツの開発・販売にも注力しています。その他、教育総合ポータルサイト運営、学力・体力テストなどの各種評価事業、一般書籍の発行など教育と文化に係る幅広い事業活動を行っています。

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