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【匿名インタビューで調査!】隠れオタク女子たちの恋活事情

周囲にオタクであることを隠して生息している「隠れオタク女子」は意外と多いようです。何しろ隠れているので、その全体像を把握することは難しく、彼女たちの生態の多くは謎に包まれています。しかし、妙齢の女性である以上「恋がしたい(いつかは結婚だってしたい)…!」と考えている隠れオタク女子も少なくないはず…。そこで今回は、3人の隠れオタク女子に、匿名を条件にインタビューを敢行!リアルな恋活事情をインタビューしました!

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「かくれ腐女子」のAさん(20代前半)の場合


「基本的に、大好きなBLのカップリングについて日々考えを巡らせているだけで、十分幸せです。だから、特に恋愛するメリットが感じられなかったんですよね」。

のっけからこう断言するAさんは、オタク歴8年目のいわゆる「腐女子」。ネットで目にしたBL作品に心を奪われて以来、このジャンルに身も心も捧げてきたそうです。しかし、職場も含め、周囲には自分の趣味を公表していません。膨大なBL本コレクションはすべて電子版もしくは電子化。仮に自室をガサ入れされても、趣味をうかがわせる物理的証拠はどこにもないそうです。「日頃からオタクっぽい言動を自制し、ネットスラングを自重し、一日の終わりに『今日のあの会話、あやうくヲタバレ寸前だったな』と自省する…その繰り返しです」と、苦労を語ります。

隠れキリシタンばりのストイックな生活を送っていたAさんでしたが、2018年に放映されたアニメ「ヲタクに恋は難しい」を見て、少し意識が変わったそうです。

「オタク同士で、お互いの趣味に納得して付き合うカップルが出てきて、こういうのならアリかな、と思って。私は仮に彼氏がいても、同じ趣味を2人で共有するより、尊重してほしい派。私と同じように大切な趣味を持っている男性なら、理解し合えるかもと思うようになりました。婚活って言葉は嫌いですけど、最近は時々友達とパーティーに参加するようにしてます」。

そんなAさんには、彼氏にしたいキャラクターっているのでしょうか?

「推しキャラは存在自体が尊いので、付き合いたいという願望はありません。現実の恋愛とは別物ですから。まあ、『自分があのキャラになって、このキャラと付き合いたい』っていう願望はありますけど(笑)」。

BLの世界では、「好き」という感情にも多彩なバリエーションがあるようです。

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オタク限定街コンマニアのBさん(20代後半)


次は、オタク限定の街コンによく参加するというBさんの話。どう見てもきれいめのOLにしか見えない普通の女性ですが、アニメが大好きで、男性と付き合ったのは大学時代が最後だったそうです。

「私が住んでるのは、地方都市のさらに外れなんです。ネット上で交流している人はいても、会える範囲でアニメの話ができる人は全くいないし、ましてや異性との出会いなんかゼロ。だから時々、オタク限定の街コンに遠征しています」。

オタク限定の街コン、いわゆる「オタコン」「オタパ」などと呼ばれるイベントの特徴は、アニメ・マンガ・ゲームを中心としたオタク趣味を持つ男女が集まるという点。ネットで検索すると全国各地で開催されているのが分かり、人気と需要の高さがうかがえます。主催者によってはジャンルを限定したり、「おひとり様限定」など参加しやすい条件を設定したりしているケースもあります。Bさんにオタコンの魅力を尋ねると…。

「事前に配られるプロフカードに、自分の好きな作品を記入して交換するので、すごく効率がいいんですよ。普通の街コンみたいに『この人、オタク的な趣味にどれくらい理解があるのかな?』って探りを入れる必要がないし、『私もこのアニメ好きなんですよ~』ってすぐ話を切り出せますから」。

確かに、社交辞令的なおしゃべりをすっ飛ばして、単刀直入に趣味の話ができるのはうれしいですよね。

「口下手な人も多くてなかなか会話が続かなかったりしますが、それはまあ、お互い様なので。私も基本的にひきこもり体質なのでよく分かるんですが、こういう場(街コン)に出てきているというだけで、基本的なコミュ力を備えた人なんですよ。おかげで今、彼氏と呼べるかどうか微妙ですが、時々会うようになった男性はいます。彼はゲームオタクなんですけどね。あと、一番の収穫は同性の友達が増えたことです(笑)。毎日SNS経由で交流してて、以前よりヲタ活がはかどるようになりました」。

オタコンは、恋人を見つけるだけでなく、ヲタ人脈を広げることにも役立つようです。オタク=コミュニケーションに難あり、というイメージは、少なくとも今時のオタク女子には当てはまらないのかもしれませんね。

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90年代アニメをこよなく愛するCさん(30代前半)


最後は、パステルカラーのワンピースがよく似合うCさん。2色に塗り分けられたネイルと、控えめなマツエクに品の良さが漂う、大人の女性です。彼女の趣味は90年代に放映されたアニメの視聴とビデオパッケージ(VHS)の収集という、わりとニッチなジャンル。最近周囲の友達が結婚するようになり、焦りを感じるようになったそうです。

「同年代のオタク女子の中には、結婚して出産した人もいます。ダンナさんに趣味をひた隠しにしている人もいれば、夫婦でオタク趣味にまい進している人もいて、結婚という選択肢もありかなと思っています。ただ以前、付き合ってた男性に部屋のコレクションを見られてドン引きされたことがあるんですよね…」。

自室の写真を見せてもらうと、壁のラックにギッシリ詰まったビデオコレクションに圧倒されます。確かにこれを初めて見たら驚愕するかも…。

「多分、同じように何かをコレクションしている男性なら、理解してくれるんじゃないかと。最近マッチングアプリに登録して、コレクション系の趣味を持っている男性を探してるところです」。

同じ傾向の趣味の人に限定して恋活するのは、効率的ですよね。ただ、コレクター同士でカップルが成立した場合、収納スペースをどうするかという新たな問題も持ち上がりそうですが…Cさんならきっと何らかの解決策を見つけられることでしょう。

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まとめ


今回インタビューした隠れオタク女子は、3人とも自分なりの恋愛観を模索しながら、具体的に行動していました。最近は、オタク限定の街コンや、条件を細かく設定できるマッチングアプリなどもあり、同じ趣味の人と出会いやすくなっています。隠れオタク女子に限らず、本当の自分を偽ったり、大好きな趣味を隠したりして生きるのはなかなか大変です。街コンやアプリを通じて、隠れオタク女子たちにいい出会いが訪れることを祈っています!