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ジェームズ・タレルの大規模展が京都にオープン。体験型アートセンター『スーパーブルー 京都』のオープニングを飾る長期展覧会、2027年初頭開幕

半世紀以上にわたり光と空間の芸術を切り拓いてきた世界的アーティスト、ジェームズ・タレルの初期作品から最新作までを公開。京都市の「京都駅東南部エリア活性化方針」のもと、チームラボ京都の向かいに誕生


James Turrell (C) James Turrell, photography by Florian Holzherr

光そのものを芸術の主題として扱い、人間の「見る」という知覚を揺さぶる作品で世界的に知られる現代美術家、ジェームズ・タレル(James Turrell)。その大規模な個展が、2027年初頭、京都駅東南部エリアに新たに開業する体験型アートセンター『スーパーブルー 京都(Superblue Kyoto)』のオープニング展として、長期にわたり開催されます。

『スーパーブルー 京都』は、米国マイアミを拠点に世界的なアーティストたちと協働し、体験型アートを展開するSuperblueにとって、初の海外拠点となります。

本展では、1960年代の初期作品から最新作まで、タレルが半世紀以上にわたり探究してきた光、空間、そして人間の知覚をテーマとする作品群を展示します。果てしなく広がる色彩の空間に身を委ねる体験から、光がもたらす「形」と「奥行き」の交錯にじっと目を凝らす体験まで、タレルの多様な表現手法を展開。人間の光に対する知覚作用に着目し、普段意識しない光の存在を認識させるインスタレーションを通じて、鑑賞者は「見る」という行為そのものを強く意識し、世界の捉え方を問い直す体験へと誘われます。

展示作品やオープン日などの詳細は、2026年12月頃に発表予定です。

体験型アートセンター『スーパーブルー 京都』
Superblueは、世界的に評価されるアーティストたちと協働し、五感に働きかける芸術体験を届ける、体験型アートの世界的リーディングカンパニーです。2020年の設立以来、体験型アートを専門とする現代アーティストの活動を支援するとともに、芸術と身体的な体験が交差する領域で生まれる作品の制作・発表の場を提供。鑑賞者に周囲の世界を捉え直すための、新たな視点をもたらしてきました。

2021年にはマイアミに初のアートセンターをオープンし、エス・デヴリン、チームラボ、ジェームズ・タレルによる大規模な作品を展示。これまでの歩みを礎に、2027年初頭、京都駅東南部エリアに初の海外拠点として『スーパーブルー 京都』を開業します。そのオープニングを飾る本展では、光・空間・人間の知覚に対するタレルの半世紀以上にわたる探究に焦点を当て、人間が周囲の世界をどのように見て、体験しているかを問い直す作品群を紹介します。

2027年初頭の開業に向けて工事が進む『スーパーブルー 京都』。チームラボ京都と同じ藍色の外観をまとい、向かい合うように建つ。スーパーブルー 京都 (C) teamLab Architects, photography by teamLab Architects

光そのものを芸術へ。ジェームズ・タレルとは
「私の作品は、空間と、そこに満ちる光についてのものです。その空間といかに向き合い、深く探ることができるか。そして、あなた自身の『見る』という行為そのものについてのものです。それはまるで、炎を見つめているときに生まれる、言葉にならない思考のようなものなのです。」

1943年、米国ロサンゼルス生まれのジェームズ・タレルは、1960年代から一貫して光、空間、そして人間の知覚を探究してきた、現代美術を代表するアーティストの一人です。

クエーカー教徒の家庭に育ち、幼少期から光に魅せられてきたタレルは、「私は光が何かを照らし出すのではなく、光そのものが実体を帯びた存在として立ち現れることに興味がある」と語り、「実体としての光」を可視化する表現を模索してきました。光そのものを作品の主題とすることで、人間が何を、どのように知覚し、その知覚がいかに現実を形づくるのかを問い続けてきたタレル。瞑想的でありながら、ときに感覚を揺さぶる作品は、鑑賞者に「見る」という行為そのものを強く意識させ、これまでにない知覚体験へと導いてきました。

その功績は国際的に高く評価され、2021年には「芸術のノーベル賞」とも称される高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。2013年には、米国の芸術分野における最高栄誉である「アメリカ国民芸術勲章(National Medal of Arts)」をバラク・オバマ大統領から授与されています。

タレルが世界的な注目を集めるようになったのは1960年代半ばのこと。初期の代表作のひとつである《Afrum-Proto(アフラム・プロト)》(1966年)は、2つの壁が交わる暗い隅(コーナー)にプロジェクターで白い光を投影するという、極めてシンプルなものでした。しかし、まばゆい光が描き出す六角形は、まるで光の立方体が壁面から浮き出しているかのような錯覚を生み出したのです。

こうした初期の「プロジェクション・ピース」(1966~69年)に始まるタレルの探究は、「スカイスペース」(1974年~)、「ガンツフェルト」(1976年~)など、さまざまな作品シリーズへと展開していきました。なかでも特筆すべきは、アリゾナ州フラッグスタッフ近郊に位置する《Roden Crater(ローデン・クレーター)》(1977年~)です。

Roden Crater, Sunset (C) James Turrell, photography by Florian Holzherr

タレルは半世紀近くにわたり、アリゾナ州北部のペインテッド・デザートに位置する約40万年前の死火山を舞台に、前例のない規模の作品《ローデン・クレーター》の制作に取り組んできました。地質学的な悠久の時間を感じさせるこの場所では、火口内部に設けられた複数の部屋やトンネルが、太陽や月、星々の光を切り取り、その強さを際立たせることで、刻々と変化する天体現象を壮大な劇場のように映し出します。人間の視覚的・心理的知覚をめぐる、タレルの生涯の探究の集大成は、ランド・アートの金字塔であると同時に、天体や惑星の現象を肉眼だけで観測するための巨大な天文台でもあるのです。

ニューヨークのグッゲンハイム美術館、ホイットニー美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館、アムステルダム市立美術館、エルサレムのイスラエル博物館、ヴォルフスブルク美術館、キャンベラのオーストラリア国立美術館、上海の龍美術館など、世界各地の主要美術館で作品を発表してきたタレル。その光と知覚の世界が、2027年初頭、京都に誕生します。
https://www.youtube.com/watch?v=kUtf7KkKRmM

James Turrell: You Who Look | Art + Film (C) Los Angeles County Museum of Art
京都駅東南部エリアに誕生する、新たなアート・デスティネーション
スーパーブルー 京都は、2025年10月に開館したアート集団チームラボ国内最大のミュージアム『チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設』の向かいに開業します。両施設は、京都市が推し進める「京都駅東南部エリア活性化方針」の趣旨に沿って、同エリアの市有地に「新たな価値を生み出す創造・発信拠点」となる施設を設置・運営する事業の一環です。本事業は、京都市が目指す文化芸術や若者を基軸としたまちづくりへの貢献を目的としています。
京都駅から徒歩圏内に、異なるアプローチで革新的な芸術体験を模索する二つの巨大なアート空間が向かい合い、京都の新たなアート・デスティネーションが誕生します。

『スーパーブルー 京都』(画像左)は、2025年10月に開館した『チームラボ バイオヴォルテックス 京都 - 大成建設』(画像右)の向かいに開業。*Rendering

展覧会概要
会場:スーパーブルー 京都(Superblue Kyoto)
オープニング展:ジェームズ・タレル
開業・開幕:2027年初頭
所在地:京都市南区東九条東岩本町15-3(チームラボ バイオヴォルテックス 京都 向かい)
*展示作品、チケット情報などの詳細は、2026年12月頃に発表予定です。

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