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【終活の実態調査】実施派はわずか8%、一方で"始めたい"潜在層は全体の約4割 行動を阻む背景に「何から・どう家族と話すか」の壁|介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン

株式会社小学館(本社:東京都千代田区)が運営する『介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン』(https://kaigo-postseven.com/marketing-research)は、『介護ポストセブン』(https://kaigo-postseven.com/)の会員組織『介護のなかま』登録者を対象に、「自身の終活に関する調査」を実施しました。




超高齢社会が進むなか、自身の老後や万が一の事態に備える「終活」への関心は年々高まりを見せています。一方で、「何から手をつければいいのかわからない」といった悩みを抱え、行動に移せずにいる人も少なくありません。

そこで、介護マーケティング研究所では「介護のなかま」登録者3,375名を対象に、終活に対する意識や準備状況について調査しました。
今回の調査では、終活を「している」人は8%である一方、「検討または情報収集中」の人は38%となりました。さらに、検討・情報収集中の人の71%が、終活を「本格的に始めたい」「やや始めたい」と回答。終活に関心や開始意向を持ちながら、具体的な行動に移せていない人が一定数いることがわかりました。


◆調査概要
調査主体:介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査対象:『介護ポストセブン』会員組織『介護のなかま』登録者
調査地域:全国(国内)
調査期間:2026年4月24日(金)~2026年5月19日(火)
有効回答者数:3,375名


【調査サマリー】
- 実施・検討している終活は「不用品・資産・デジタルアカウントの整理」など幅広い
- 終活の相談先は「家族」が中心で、専門家・相談サービスは少数
- 終活で知りたいことは「手続き・費用・相談先」など具体的な情報が中心
- 終活を始めていない理由は「忙しい」「まだ先」「何をすればよいかわからない」が上位



調査詳細
◆実施・検討している終活は「不用品・資産・デジタルアカウントの整理」など幅広い
「ご自身の終活はしていますか?」の質問には、終活をしていると回答した人は8%でした。
一方、検討または情報収集中の人は38%で、そのうち71%が終活を本格的に始めたい、またはやや始めたいと回答しています。



「終活をしている人は8%。検討または情報収集中の人は38%」



実際に取り組んでいる、あるいは検討している終活の内容を見ると、「不用品の処分 : 71%」「財産・資産の整理 : 54%」「葬儀の希望・選定 : 33%」など、さまざまな終活を実施している、もしくは検討していることが明らかになりました。



「実施・検討している終活は『不用品・資産・デジタルアカウントの整理』など幅広い」



不用品の処分:71%
財産・資産の整理:54%
葬儀の希望・選定:33%
延命治療の意思表示:31%
エンディングノートの記入:29%


終活を始めた、または検討を始めたきっかけとしては、「健康不安・怪我や病気 : 31%」「家族への負担を減らしたいと思った : 31%」「親や親族の介護を経験した : 27%」「身近な人の不幸や相続を経験した : 24%」など、自身の健康不安や家族への負担、介護・不幸・相続など、自身や家族に関わる出来事が上位となりました。


終活は「亡くなった後の準備」だけではなく、身の回りを整理し、将来の家族の負担を減らすための準備としても捉えられていることがわかります。


◆終活の相談先は「家族」が中心で、専門家・相談サービスは少数
終活をしている人の相談先は「家族」が56%で最も多く、「専門家」は9%、「相談サービス」は4%でした。一方、終活を検討・情報収集中の人の53%が、家族や知人と終活について話をしていました。



「終活の相談先は「家族」が中心で、専門家・相談サービスは少数」



家族への相談に関する自由回答では「重い話題になり会話が続かない」「どんな言葉やタイミングが良いのか悩んでいる」「家族が真剣に向き合ってくれない」という声が目立っていました。

- 家族が協力的ではない、というか楽観的過ぎる [45歳 男性]
- 病気ではありますが、まだ現実的でないためか、家族があまり話をきいてくれません [71歳 女性]
- 終活について家族と話し合いたいと考えているのですが、まだ先のことだからと真剣に向き合ってもらえないことに少し不満を感じています。私としては、いざという時に家族が困らないように早めに準備をしておきたいのですが、どうしても暗い話題のように捉えられてしまい、会話が途切れてしまうのが悩みです。お互いに笑顔で未来の話ができるように、もっとカジュアルに意見を交わし合える雰囲気が家庭内にできたら嬉しいなと感じています [30歳 女性]


終活では「何を準備するか」だけでなく、「家族とどう話し、どう共有するか」も重要なテーマになっていることがわかります。


◆終活で知りたいことは「手続き・費用・相談先」など具体的な情報が中心
終活について知りたいことの自由回答では「相続・遺言書」「費用や相場」「保険」「おひとり様の終活」などが挙げられています。

- 相続について希望通りになるかどうか。その手続きにかかる費用等の準備期間を知りたい [66歳 女性]
- 様々なものの一般的な価格・相場が曖昧でどれを信用していいか知りたい [49歳 男性]
- 終活保険について知りたいです。メリットデメリットや現在医療保険生命保険も加入しているので、お得な情報があれば知りたいです [47歳 女性]
- 身寄りが誰もいなくなってしまった場合、どうすればいいのかを明確にしておきたいが、その方法やオプションを知りたいです [62歳 女性]
- 成年後見人制度について自分が認知症になった時のことを考える [68歳 女性]
- 民間サービスではなく自治体がどこまで積極的に関与してくれるのか知りたい。この手の話しは民間サービスではなく信頼出来る自治体に関与して欲しい [68歳 男性]


また、

- 信用できる相談先がどこなのかがわからない [40歳 女性]
- 信頼できる終活関連業者の選び方 [52歳 男性]


といった、相談先や業者選びに関する声もみられます。
さらに、SNS等のアカウントを整理するデジタル終活、墓じまいなどについても、具体的な手続きや費用、選び方に関する疑問が寄せられました。


終活について求めている情報は単なる「終活とは何か」だけではなく、「具体的にどう進めればよいのか」を判断するための情報であることが窺えます。


◆終活を始めていない理由は「まだ先」「忙しい」「何をすればよいかわからない」が上位
終活を始めていない人の理由は「まだ先のことだから:50%」「仕事や現在の生活が忙しい:27%」「何をすればよいかわからない:27%」でした。



「終活を始めていない理由は「まだ先」「忙しい」「何をすればよいかわからない」が上位」



終活について知りたいことの自由回答では

- 終活を進めるうえで、何から手を付けるのが一番良いのか、優先順位の付け方について知りたいです。特にエンディングノートの書き方や、どの程度まで具体的に記しておくと家族の負担を減らせるのかが気になっています。また、実際に終活を行った方が「やってよかった」と感じた具体的な体験談や、逆にもっと早くやっておけばよかったと感じたことなども参考にしたいです。さらに、デジタル遺品(スマートフォンやネットサービスの情報)の整理方法についても、最近特に重要だと感じているため詳しく知りたいと思っています [57歳 男性]
- 何をどこまでやると子ども世代が困らないのか、と考えることがある。忙しさを理由にして後伸ばししているが、考える必要はあるな、と感じている [54歳 女性]
- まず何から始めたらいいか?順番が知りたい。絶対やっておいた方がいいことなど [55歳 女性]
- 終活を始めた方がよいタイミングがあれば教えていただきたいです [56歳 女性]
- 年齢や状況によってやることが違うと思うので、その年齢に応じた最低限の終活がわかるといいな、とは思います [42歳 女性]


といった「始め方や進め方が分からないから知りたい」という声が多数寄せられました。


終活について関心や意向があっても、「何を、いつ、どの順番で、どこまで進めればよいのか」分からないことがハードルになっている可能性が示されました。


◆総括
「今回の調査で最も注目すべきは、『終活を始めたい』と望む潜在層が全体の約4割にのぼるにもかかわらず、実際の行動率はわずか8%にとどまるというギャップです。

人々が立ち止まる最大の理由は単なる無関心ではなく、『何から・どの順番で手をつければいいか分からない』という整理されたわかりやすい情報の少なさと、『家族に重い話題を切り出せない』というコミュニケーションの壁にあります。特に相談先の半数以上(56%)を家族が占める一方で、『真剣に向き合ってもらえない』『暗い雰囲気になってしまう』という声がある点は見過ごせません。
一方で、一度でも終活を始めた人の継続意向は94%極めて高く、『最初のハードル』さえ越えれば人生の安心感に直結することが示されています。今、社会や専門事業者に求められているのは、単なる手続の案内ではなく、家族間でカジュアルに意思を共有できる場の設計と、年齢や状況に応じて迷わず進めるロードマップを提供することです」(介護ポストセブン・介護マーケティング研究所 編集長・大橋拓哉)


◆調査データのご利用について
本記事に掲載している調査データは、出典を明記いただければ自由に引用いただけます。


出典:【終活の実態調査】実施派はわずか8%、一方で"始めたい"潜在層は全体の約4割 行動を阻む背景に「何から・どう家族と話すか」の壁(介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン)
https://kaigo-postseven.com/229735


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