「独奏(ソロ)」とは何か──歴史的整合性から自由になった実験的リサイタル、トラヴェルソ奏者・築城玲子が9月20日、両国門天ホールで開催
山本和智の新作委嘱初演を携え、ルネサンスから現代まで約400年の無伴奏フルート作品を横断する『Ricercareプロジェクト』第2弾
オランダ・ハーグを拠点に活動するトラヴェルソ/フルート奏者、築城玲子による「Ricercareプロジェクト #02」を、2026年9月20日(日)に両国門天ホール(東京都墨田区)にて開催いたします。本公演は、作曲家・山本和智への新作委嘱初演を中心に、ルネサンスから現代まで約400年にわたる無伴奏フルート作品を、時代考証の枠にとらわれない構成で提示する実験的リサイタルです。

一方で近年、築城は「歴史的整合性」や「意味のあるプログラム構成」を前提とする枠組み自体を、一度相対化してみたいという問題意識を抱くようになったといいます。時代様式や物語性に依拠した構成から距離を置き、演奏という行為そのものを実験の場として提示する試みとして、2025年に自主企画シリーズ「Ricercareプロジェクト」を立ち上げました。本公演はその第2回にあたり、これまでの活動を踏まえながら、その前提そのものを問い直す発展的な段階に位置づけられます。
タイトルの「Galette de riz (avant cuisson)」は、山本和智による新作「フラウトトラヴェルソソロのための『餅【加熱前】』」にちなむものです。まだかたちになる前の、可能性だけがひらかれた状態--本公演が投げかける「独奏とは何か」「音楽はどこまで想像力によって成り立つのか」という問いを象徴しています。
あわせて、2023年に発表された福田拓人『トラヴェルソのためのコントラクション』を再演します。現代作品は初演の機会を得ても、その後再び演奏される機会を持ちにくいという現状に対する問題意識から選ばれたもので、単発の初演で終わらせず、現代のトラヴェルソ・レパートリーとして定着させていくことを目指しています。
これらの新しい作品に、テレマン(1681 - 1767)『12の無伴奏ファンタジア』、ヤコブ・ファン・エイク (Ca.1590 - 1657)『イギリスのナイチンゲール』、ドビュッシー(1862-1918)『シリンクス』、ヴァスクス(1946 - )『鳥たちのいる風景』など、ルネサンスから現代に至る無伴奏フルート作品を組み合わせ、約400年の時間を横断的に配置します。使用楽器もルネサンス・フルート(ジョヴァンニ・タルディーノ作)、トラヴェルソ(ジョヴァンニ・タルディーノ作、ビュッファルダン)、モダンフルート(ムラマツ製)と多岐にわたり、作曲年代と楽器年代をあえて一致させない組み合わせも試みることで、楽器と作品の関係性そのものを問い直す構成としています。
演奏中または終演後には、プログラムの構成意図や楽器の違いについて、築城自身による解説の時間も予定しており、聴衆が「無伴奏」や「独奏」という前提を共に考える機会となることを目指しています。

今回のコンサートでの使用楽器
上:モダンフルート(ムラマツ製)
中:ルネサンス・フルート(ジョヴァンニ・タルディーノ作)
下:トラヴェルソ(ジョヴァンニ・タルディーノ作、ビュッファルダン)
日時:2026年9月20日(日)14:00開演(13:30開場)
会場:両国門天ホール(東京都墨田区両国1-3-9 ムラサワビル1階)
出演:築城玲子(トラヴェルソ/フルート)
プログラム:
- 山本和智 (1975 - ):フラウトトラヴェルソソロのための「餅」【加熱前】(2025)新作初演
- 福田拓人 (1984- ):トラヴェルソのためのコントラクション (2023)
- G. Ph. テレマン(1681ー1767):「無伴奏フルートのための12のファンタジア」より
- J. ファン・エイク (ca.1590 - 1657):イギリスのナイチンゲール
- C. ドビュッシー:シリンクス
- P. ヴァスクス:鳥たちのいる風景 ほか
料金:一般 3,500円/学生(25歳以下)2,000円 ※当日券:一般4,000円/学生2,500円
形式:事前予約制・全席自由・当日精算 ※ご予約は公演特設サイトの申込フォームより承ります
定員:50名
主催:株式会社しろばら百藝社
助成:アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成(単年助成)]芸術創造活動
公演特設サイト:https://shirobara-artisan.com/20260920-event/

(C)️renskaphotography
築城 玲子 TSUIKI Reiko(トラヴェルソ/フルート)
桐朋学園大学卒業、同大学研究科修了。有田正広氏に師事し、大学卒業時には成績最優秀者に贈られる「鍋島元子奨学金」を受ける。大学卒業演奏会、読売新人演奏会に出演。その後オランダ・デン・ハーグ王立音楽院にてトラヴェルソをB.クイケン氏に師事し、同大学院修士課程を修了。これまでにバッハ・コレギウム・ジャパン(鈴木雅明指揮)、レ・ボレアード(寺神戸亮指揮)、The Wallfisch Band(G.レオンハルト指揮)、Les Musiciens du Princeなどのプロジェクトに参加。The Bach Choir & Orchestra of the Netherlandsのメンバー。また、様々な時代の楽器を用いたフルート・デュオ「DuoKaleidoscope」を結成し、室内楽の活動にも取り組んでいる。
2005年、ブルージュ国際古楽コンクールにて3位(トラヴェルソ部門最高位)を受賞。2007年度、文化庁在外研修員。2009年、国際テレマンコンクールにおいてベーレンライター賞を受賞。オランダ・デン・ハーグ在住。

(C)️Jorgen Axelvall
山本 和智 YAMAOTO Kazutomo(作曲)独学で作曲を学ぶ。オーケストラ、室内楽、アンサンブル、合唱、独奏曲、映画音楽など作曲活動は広範にわたり、2006年モリナーリ国際作曲賞第1位(カナダ) 、2007年AIC / Mostly Modern 国際作曲コンクール第1位(アイルランド) 、2009年度武満徹作曲賞第2位、2010年第5回JFC作曲賞など、国内外で高く評価されている。和光大学表現学部総合文化学科非常勤講師。
https://kazutomoyamamoto.b-sheet.jp/
株式会社しろばら百藝社について
2023年5月設立。現代音楽を軸とした文化芸術活動の企画・制作・運営を通じて、創作と社会をつなぐ新たな表現の場を創出することを目的とする、営利法人としての制作団体です。作曲家・演奏家・研究者・教育機関等と連携し、実験的かつ今日的な音楽表現を、教育・地域・社会の文脈へと接続するプロジェクトを継続的に展開しています。
- 商号:株式会社しろばら百藝社(英語表記:Shirobara Artisan Inc.)
- 代表者:代表取締役 鐘ケ江織代
- 所在地:東京都杉並区
- 設立:2023年5月
- 事業内容:音楽イベントの企画・制作、アートマネジメント教育、企業向け研修等
- URL:https://shirobara-artisan.com/
本リリースに関するお問い合わせ
株式会社しろばら百藝社 広報担当:鐘ケ江織代
E-mail:info@shirobara-artisan.com
電話:03-6265-1926
URL:https://shirobara-artisan.com/
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オランダ・ハーグを拠点に活動するトラヴェルソ/フルート奏者、築城玲子による「Ricercareプロジェクト #02

「歴史的に正しいこと」から一度離れて──築城玲子が問い直す独奏のかたち
築城玲子はこれまで、オランダを拠点に、Historically Informed Performance(時代考証に基づく演奏)を軸として、ルネサンスからバロック期のレパートリーを中心に活動を重ねてきました。特定の時代様式に基づく解釈や楽器選択を重視するこの実践は、彼女の音楽活動の基盤であり続けています。一方で近年、築城は「歴史的整合性」や「意味のあるプログラム構成」を前提とする枠組み自体を、一度相対化してみたいという問題意識を抱くようになったといいます。時代様式や物語性に依拠した構成から距離を置き、演奏という行為そのものを実験の場として提示する試みとして、2025年に自主企画シリーズ「Ricercareプロジェクト」を立ち上げました。本公演はその第2回にあたり、これまでの活動を踏まえながら、その前提そのものを問い直す発展的な段階に位置づけられます。
タイトルの「Galette de riz (avant cuisson)」は、山本和智による新作「フラウトトラヴェルソソロのための『餅【加熱前】』」にちなむものです。まだかたちになる前の、可能性だけがひらかれた状態--本公演が投げかける「独奏とは何か」「音楽はどこまで想像力によって成り立つのか」という問いを象徴しています。
プログラム──新作初演と、時代を横断する無伴奏の系譜
本公演の中心となるのは、作曲家・山本和智への新作委嘱です。山本は、既存の演奏形態や編成にとらわれず、日常的な音や社会状況を作品構造に組み込むなど、音楽と社会・環境との関係性を問い直す創作を一貫して行ってきた作曲家です。今回の新作「フラウトトラヴェルソソロのための『餅【加熱前】』」は、古楽器であるフラウトトラヴェルソを(西洋が作り上げた)楽器と民族楽器のその「はざま」と位置付け作曲され、また「独奏という形式」そのものを根底から捉え直す作品となっています。あわせて、2023年に発表された福田拓人『トラヴェルソのためのコントラクション』を再演します。現代作品は初演の機会を得ても、その後再び演奏される機会を持ちにくいという現状に対する問題意識から選ばれたもので、単発の初演で終わらせず、現代のトラヴェルソ・レパートリーとして定着させていくことを目指しています。
これらの新しい作品に、テレマン(1681 - 1767)『12の無伴奏ファンタジア』、ヤコブ・ファン・エイク (Ca.1590 - 1657)『イギリスのナイチンゲール』、ドビュッシー(1862-1918)『シリンクス』、ヴァスクス(1946 - )『鳥たちのいる風景』など、ルネサンスから現代に至る無伴奏フルート作品を組み合わせ、約400年の時間を横断的に配置します。使用楽器もルネサンス・フルート(ジョヴァンニ・タルディーノ作)、トラヴェルソ(ジョヴァンニ・タルディーノ作、ビュッファルダン)、モダンフルート(ムラマツ製)と多岐にわたり、作曲年代と楽器年代をあえて一致させない組み合わせも試みることで、楽器と作品の関係性そのものを問い直す構成としています。
演奏中または終演後には、プログラムの構成意図や楽器の違いについて、築城自身による解説の時間も予定しており、聴衆が「無伴奏」や「独奏」という前提を共に考える機会となることを目指しています。

今回のコンサートでの使用楽器
上:モダンフルート(ムラマツ製)
中:ルネサンス・フルート(ジョヴァンニ・タルディーノ作)
下:トラヴェルソ(ジョヴァンニ・タルディーノ作、ビュッファルダン)
開催概要
公演名:築城玲子 Ricercareプロジェクト #02『Galette de riz (avant cuisson)』日時:2026年9月20日(日)14:00開演(13:30開場)
会場:両国門天ホール(東京都墨田区両国1-3-9 ムラサワビル1階)
出演:築城玲子(トラヴェルソ/フルート)
プログラム:
- 山本和智 (1975 - ):フラウトトラヴェルソソロのための「餅」【加熱前】(2025)新作初演
- 福田拓人 (1984- ):トラヴェルソのためのコントラクション (2023)
- G. Ph. テレマン(1681ー1767):「無伴奏フルートのための12のファンタジア」より
- J. ファン・エイク (ca.1590 - 1657):イギリスのナイチンゲール
- C. ドビュッシー:シリンクス
- P. ヴァスクス:鳥たちのいる風景 ほか
料金:一般 3,500円/学生(25歳以下)2,000円 ※当日券:一般4,000円/学生2,500円
形式:事前予約制・全席自由・当日精算 ※ご予約は公演特設サイトの申込フォームより承ります
定員:50名
主催:株式会社しろばら百藝社
助成:アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成(単年助成)]芸術創造活動
公演特設サイト:https://shirobara-artisan.com/20260920-event/
出演者プロフィール

(C)️renskaphotography
築城 玲子 TSUIKI Reiko(トラヴェルソ/フルート)
桐朋学園大学卒業、同大学研究科修了。有田正広氏に師事し、大学卒業時には成績最優秀者に贈られる「鍋島元子奨学金」を受ける。大学卒業演奏会、読売新人演奏会に出演。その後オランダ・デン・ハーグ王立音楽院にてトラヴェルソをB.クイケン氏に師事し、同大学院修士課程を修了。これまでにバッハ・コレギウム・ジャパン(鈴木雅明指揮)、レ・ボレアード(寺神戸亮指揮)、The Wallfisch Band(G.レオンハルト指揮)、Les Musiciens du Princeなどのプロジェクトに参加。The Bach Choir & Orchestra of the Netherlandsのメンバー。また、様々な時代の楽器を用いたフルート・デュオ「DuoKaleidoscope」を結成し、室内楽の活動にも取り組んでいる。
2005年、ブルージュ国際古楽コンクールにて3位(トラヴェルソ部門最高位)を受賞。2007年度、文化庁在外研修員。2009年、国際テレマンコンクールにおいてベーレンライター賞を受賞。オランダ・デン・ハーグ在住。

(C)️Jorgen Axelvall
山本 和智 YAMAOTO Kazutomo(作曲)独学で作曲を学ぶ。オーケストラ、室内楽、アンサンブル、合唱、独奏曲、映画音楽など作曲活動は広範にわたり、2006年モリナーリ国際作曲賞第1位(カナダ) 、2007年AIC / Mostly Modern 国際作曲コンクール第1位(アイルランド) 、2009年度武満徹作曲賞第2位、2010年第5回JFC作曲賞など、国内外で高く評価されている。和光大学表現学部総合文化学科非常勤講師。
https://kazutomoyamamoto.b-sheet.jp/
株式会社しろばら百藝社について
2023年5月設立。現代音楽を軸とした文化芸術活動の企画・制作・運営を通じて、創作と社会をつなぐ新たな表現の場を創出することを目的とする、営利法人としての制作団体です。作曲家・演奏家・研究者・教育機関等と連携し、実験的かつ今日的な音楽表現を、教育・地域・社会の文脈へと接続するプロジェクトを継続的に展開しています。
- 商号:株式会社しろばら百藝社(英語表記:Shirobara Artisan Inc.)
- 代表者:代表取締役 鐘ケ江織代
- 所在地:東京都杉並区
- 設立:2023年5月
- 事業内容:音楽イベントの企画・制作、アートマネジメント教育、企業向け研修等
- URL:https://shirobara-artisan.com/
本リリースに関するお問い合わせ
株式会社しろばら百藝社 広報担当:鐘ケ江織代
E-mail:info@shirobara-artisan.com
電話:03-6265-1926
URL:https://shirobara-artisan.com/
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