【公演開催レポート】バレエアンサンブルガラコンサート 2026~東京~
世界のバレエ団で活躍する日本人ダンサーが集結!マーティ株式会社 主催のバレエアンサンブルガラ・関東公演が大盛況で幕を閉じました。

バレエアンサンブルガラ東京公演・2026
バレエ・ダンス用品のマーティ株式会社(本社:東京都港区三田2-14-4 三田慶応ビジデンス1F)が、バレエアンサンブルガラ2026・関東公演を2026年7月25日(土)にきゅりあん 大ホールにて開催されました。この公演は、国内外で活躍するプロダンサーとプロの世界を目指している未来のプロダンサーたちが共演するバレエ公演で、毎年夏に開催しています。マーティ株式会社が運営するバレエ総合情報サイト「Balletweek」にて、公演レポートを配信しました。当日の舞台の様子、芸術監督の舞台制作秘話などをレポートしています。

「アンサンブル」とはフランス語で「共に、統一、調和」を意味しますが、その言葉通りこのアンサンブルガラコンサートは、マーティ株式会社主催によりプロアマ問わず世界各国からの様々なダンサーに多くの思いを込めて企画されています。今年は世界各国のバレエ団で活躍しているプロフェッショナルダンサーはもちろんのこと、新たな取り組みとして世界のバレエ学校に留学中の数多くの若手ダンサーも出演していました。
マーティ株式会社は全国に15箇所を超えるバレエスタジオを運営し、また毎年数多くのコンクールやガラコンサートの舞台イベントを開催しています。バレエ教育、そしてバレエ文化を日本に広める活動に取り組んでいる代表取締役の松崎社長は、「サッカー、野球などのスポーツの様に、バレエ界でも海外で日本人がトップレベルで活躍している時代となってきています。しかし彼らの踊りを観る機会が私たちにはあまりありません。世界トップクラスで頑張っているダンサーたちの踊りを日本でも披露する機会を作り、日本の皆様にもっと彼らを知ってもらいたいと思い、このコンサートを企画しています。さらに日本でバレエの練習に励んでいるダンサー、若き未来のバレエダンサーたちと一緒に一つの舞台を作ることで、世代や経験を超えて刺激を与え合い、共演を通してより視野を広げ、技術面、精神面ともに成長する機会となってほしいと願っています」と、このコンサートの意義を語って下さいました。
今年の東京公演では、第1部はバレエガラコンサート/世界で活躍するダンサーによる饗宴の8作品、第2部は世界のバレエ団トップクラスの日本人ダンサーと共演ダンサーで創り上げる『くるみ割り人形』よりハイライトという構成で開催されました。
第1部『バレエガラコンサート』のオープニングは、日本で活躍中のバレエダンサーたちと、海外の様々な国のバレエ学校に現在留学中の未来のバレエダンサーたちの饗宴で幕を開けました。普段は全く別の国のバレエ学校で活動しているダンサーが日本で集結し、このひと夏のためだけのメンバーで一つの作品を作り上げるという類まれな舞台ですが、目標を共にし、心を一つに、そして若いパワーがみなぎっているような幕開きでした。

第1部 オープニング
その後は様々な国のプリンシパルクラスのダンサーが次々と作品を披露。『チャイコフスキー パ・ド・ドゥ』『春の水』『海賊』『リーズの結婚』『パリの炎』『アレルキナーダ』『ドン・キホーテ』などからの抜粋で、数多くのバレエの主要作品を一気に観ることができるという大変贅沢な舞台構成となっていました。
第1部の最後の作品を披露したのはアンサンブルガラコンサート5回目の出演というチェコ・ブルノ国立歌劇場バレエ団のプリンシパル榊原百萌奈さんと小笠原祥真さん。毎年彼らの帰国を楽しみにしているお客様も多くいらっしゃることでしょう。今年は『ドン・キホーテ』3幕のグランパ・ド・ドゥでしたが、昨年の迫力を思い出させてくれるような盛り上がりを見せてくれました。今回は二人の主演の他、他のバレエ団ダンサーと留学生によるヴァリエーションやアントレも加わり、舞台もより華やかな演出となっていました。観客と舞台が一体化し、次の『くるみ割り人形』を目前に、熱気に包まれて第1部の幕が下りました。

第2部 は海外バレエ団からのプロダンサーと日本で活躍中のMBD(マーティ バレエ ダンサーズ)のダンサー、そして未来のバレエダンサーである海外バレエ学校留学生や子供たちの共演による『くるみ割り人形 』ハイライトが上演されました。
世界各国からのトップバレエダンサーと共演ダンサーを取りまとめ、作品を監修した芸術監督は、マーティバレエダンサーズのディレクターを務める吉田むつきさん。配役や振付は今回のメンバーをもとにすべて一から制作したものでした。普段はそれぞれ違う国で生活しているダンサーを取りまとめるのはかなり大変で、作品完成まではとても労力も要したと話して下さいました。配役は芸術監督の考えの下、それぞれのダンサーと直接話し、芸術監督にて決定後振付け、日本でのリハーサルにより完成にたどり着いたとのことでした。
また、今回芸術監督の新たな挑戦としては、日本から海外に留学中の若いメンバーへのオファーでした。「各国で勉強中のダンサーたちが集まり、普段とは違うメンバーとの舞台を経験することにより、発見や学びが必ずあります。そのような場ではいつもとは違うエネルギーやパワーを出すことができるのです。このような経験が、今後の作品の見え方を変えたり、踊りのヴァリエーションを増やしたりし、貴重な体験になるはずだと私は思っています。そのようなことを狙い、今回この留学生参加という新たな取り組みをしてみました」と語ってくれました。また、今年の作品のこだわりについて伺うと、『くるみ割り人形』の作品はお菓子の国へ行ったクララの前で金平糖の精と王子が踊るというパターンが多いのですが、マーシャが王子と共に旅をしていく中で、子供から大人へと成長していく内面的な変化を1人のダンサーが演じることでわかりやすく、自然な流れのストーリーを作りたかったとのことでした。
今回主演のマーシャ役はオーストラリアバレエ団シニアアーティストの山田悠未さん、そして王子役はロイヤルニュージーランドバレエ団プリンシパルの楠神貴大さんが演じました。山田さんのやわらかく可愛らしい踊りと伸び伸びとした演技はまさにマーシャのイメージそのものでした。また、通常のバレエ団公演と違って、主演以外も様々な役がなんと多くのプリンシパルレベルのダンサーという点もこのコンサートの大きな見どころの一つです。

オーストラリアバレエ団 山田悠未さんとロイヤルニュージーランドバレエ団 楠神貴大さん
ねずみと兵隊の戦いのシーンもロシア、チェコ、スペイン、ドイツ、ルーマニア、アメリカのバレエ団からのトップダンサーの融合により、迫力ある立体的なシーンとして舞台を盛り上げていました。目を離せないようなねずみと兵隊の対決のドキドキ感、そして子役の可愛らしいねずみの男の子と女の子もストーリーにアクセントを加えて大活躍していました。

ACTII「アラビアの人形」の踊り
ACTIのおもちゃのお人形たちやACTIIの世界の人形たちのシーンも、オクラホマシティバレエ団の藤田英知さん演じるくるみ割り人形をはじめ、ブルガリア、ロシア、スペイン、ポーランド、チェコ、ルーマニアのバレエ団からのプリンシパルやトップレベルのダンサーが、第1部のコンサートとは違った装いと演技で素晴らしい踊りを披露し、それぞれのヴァリエーションで会場を沸かせていました。『くるみ割り人形』の楽しく、華やかな舞台を各シーンで各国のトップダンサーたちが踊るという贅沢な舞台はなかなか観られない貴重な機会でした。
また世界のプロダンサーに交じり、同じバリエーションメンバーとして参加している留学生ダンサーにとっても、この上ない経験となったのではないでしょうか。普段の海外での学びももちろんのこと、他国のトップダンサーと同じ曲を踊れるというのは、アンサンブルガラコンサートならではの醍醐味だったかと思います。
最後のコーダはストーリーもさることながら、舞台美術の豪華さと各ダンサーの見せ場が調和し、引き立て合い、アンサンブルガラコンサートならではの盛り上がりをみせていました。観客も舞台と一体化したような拍手や声援で、今回も感動を呼ぶ舞台となって幕を閉じました。

『くるみ割り人形』拍手喝采を浴びたアンコールのシーン
今年もこのコンサートにて、海外で活躍中の素晴らしい日本人ダンサーを知ることができました。ロビーに展示された各国ダンサーのパネルに目を通す観客の方々も多く見られました。世界のダンサーが集まり、一つのバレエ作品を披露するこのアンサンブルガラコンサートが、今後とも世界に羽ばたいている日本のダンサーたちの素敵な故郷として、これから世界に羽ばたく若きダンサーの学びの場として、そしてそれを応援する観客のみなさんにとって意義のある交流の場となることを願っています。
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◆◆◆公演詳細◆◆◆国内外で活躍するプロダンサーとプロの世界を目指している未来のプロダンサーたちの共演
バレエアンサンブルガラ・関東公演バレエアンサンブルガラ・関東公演
日時:2026年7月25日(土)
会場:きゅりあん 品川区立総合区民会館
東京都品川区東大井5丁目18-1
第1部/バレエガラコンサートー日本国内外で活躍するプロバレエダンサーの饗宴ー
第2部/『くるみ割り人形』よりハイライト ープロバレエダンサーと未来のダンサーとの共演ー
<関東公演プログラム>
■第1部/バレエガラコンサート
1.オープニング/未来のダンサーたち
2.「チャイコフスキーパドドゥ」より/石井杏奈 中島貴大
3.「春の水」より/柴垣 未羽 廣瀬 晃太朗
4.「海賊」第1幕より奴隷のパドドゥ/井上暖深 玉川貴文
5.「リーズの結婚」よりパ・ド・ドゥ/佐藤真裕加 川上周悟
6.「パリの炎」より/川西凜空 藤田英知
7.「アレルキナーダ」よりグランパドドゥ/岡村美歩 森川礼央
8.「ドン・キホーテ」第 3 幕よりグラン・パ・ド・ドゥ/榊原百萌奈 小笠原祥真
アントレ・第1Va・第2Va 未来のダンサーたち
■第2部/くるみ割り人形よりハイライト
マーシャ/山田悠未
王子/楠神貴大
ドロッセルマイヤー/川村海生命
フリッツ/川西凜空
お友達/天田美月 金子陽南 岸本桃 庄司寧々 寺西優希 波壁彩名 牧恵理子 山田実希
母/桜庭桃子
父/廣瀬晃太朗
客人/指出笑花 小林優花 高橋南奈 長尾彩希 渡邉ゆきの 古川茉奈 中島貴大 佐藤正吉 黒田悠介 桐谷理央 森川礼央 小笠原祥真
くるみ割り人形/藤田英知
アルレキン/玉川貴文
コロンビーヌ/井上暖深
ムーア人/佐藤真裕加 川上周悟
ねずみの王様/廣瀬晃太朗
ねずみ/小笠原祥真 桐谷理央 中島貴大 森川礼央
兵隊/川西凜空 黒田悠介 佐藤正吉 藤田英知
子ネズミ/西田茉緒厘 板谷貫多
スペイン/石井杏奈 藤田英知
アラビア/指出笑花 佐藤真裕加 柴垣未羽 早川薫
中国/岡村美歩 森川礼央
ロシア/榊原百萌奈 小笠原祥真
トロワ/岸本桃 杉原世奈 川西凜空
花のワルツソリスト/井上暖深 二宮百花 藤井美莉 山本梨鳳 川上周悟 佐藤正吉 玉川貴文 中島貴大
花のワルツコールド/大宮彩瑚 金子陽南 小林優花 桜庭桃子 高橋南奈 寺西優希 長尾彩希 波壁彩名 矢野東千佳 山崎宇詩 山田実希 渡邉ゆきの
公演監修紹介

吉田むつき
【監修】吉田むつき元ロシア国立モスクワクラシックバレエ団
/MBDディレクター
青森県弘前市生まれ。
6歳よりクラシックバレエを習う。青山洋子女史に師事。1998年 ボリショイバレエ学校へ留学。ソフィア・ゴロフキナ女史(当時校長)に師事。2000年 ロシア国立モスクワクラシックバレエ団に在籍。国内外の全公演に出演。ロシアでは、バレエ学校入学にそなえた子供の個人指導や、新体操のバレエのクラス、個別のバリエーションなどを指導。
2019年 同バレエ団を退団、現在は日本国内で指導にあたる。同年、スタジオマーティでの指導をスタート。2019年~2023年 K-Ballet school本校にて教師を務める
2023年 マーティ株式会社が運営するバレエ団「マーティバレエダンサーズ」のディレクターに就任。 2023年~2025年 K-Ballet Academyにて教師を務める。
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バレエアンサンブルガラ東京公演・2026
バレエ・ダンス用品のマーティ株式会社(本社:東京都港区三田2-14-4 三田慶応ビジデンス1F)が、バレエアンサンブルガラ2026・関東公演を2026年7月25日(土)にきゅりあん 大ホールにて開催されました。この公演は、国内外で活躍するプロダンサーとプロの世界を目指している未来のプロダンサーたちが共演するバレエ公演で、毎年夏に開催しています。マーティ株式会社が運営するバレエ総合情報サイト「Balletweek」にて、公演レポートを配信しました。当日の舞台の様子、芸術監督の舞台制作秘話などをレポートしています。
バレエアンサンブルガラコンサート 2026~東京~ 公演レポート
海外で活躍中の日本人バレエダンサーが集結する夏の恒例ステージ『バレエアンサンブルガラコンサート』が、今年も東京で開催されました。2022年夏の大阪公演を皮切りに、その後は好評により毎年開催され続けています。昨年からは関東・関西の2公演へ!今年も世界各国から素晴らしい技術と表現力を持つダンサーたちが一同に集まりました。
「アンサンブル」とはフランス語で「共に、統一、調和」を意味しますが、その言葉通りこのアンサンブルガラコンサートは、マーティ株式会社主催によりプロアマ問わず世界各国からの様々なダンサーに多くの思いを込めて企画されています。今年は世界各国のバレエ団で活躍しているプロフェッショナルダンサーはもちろんのこと、新たな取り組みとして世界のバレエ学校に留学中の数多くの若手ダンサーも出演していました。
マーティ株式会社は全国に15箇所を超えるバレエスタジオを運営し、また毎年数多くのコンクールやガラコンサートの舞台イベントを開催しています。バレエ教育、そしてバレエ文化を日本に広める活動に取り組んでいる代表取締役の松崎社長は、「サッカー、野球などのスポーツの様に、バレエ界でも海外で日本人がトップレベルで活躍している時代となってきています。しかし彼らの踊りを観る機会が私たちにはあまりありません。世界トップクラスで頑張っているダンサーたちの踊りを日本でも披露する機会を作り、日本の皆様にもっと彼らを知ってもらいたいと思い、このコンサートを企画しています。さらに日本でバレエの練習に励んでいるダンサー、若き未来のバレエダンサーたちと一緒に一つの舞台を作ることで、世代や経験を超えて刺激を与え合い、共演を通してより視野を広げ、技術面、精神面ともに成長する機会となってほしいと願っています」と、このコンサートの意義を語って下さいました。
今年の東京公演では、第1部はバレエガラコンサート/世界で活躍するダンサーによる饗宴の8作品、第2部は世界のバレエ団トップクラスの日本人ダンサーと共演ダンサーで創り上げる『くるみ割り人形』よりハイライトという構成で開催されました。
第1部『バレエガラコンサート』のオープニングは、日本で活躍中のバレエダンサーたちと、海外の様々な国のバレエ学校に現在留学中の未来のバレエダンサーたちの饗宴で幕を開けました。普段は全く別の国のバレエ学校で活動しているダンサーが日本で集結し、このひと夏のためだけのメンバーで一つの作品を作り上げるという類まれな舞台ですが、目標を共にし、心を一つに、そして若いパワーがみなぎっているような幕開きでした。

第1部 オープニング
その後は様々な国のプリンシパルクラスのダンサーが次々と作品を披露。『チャイコフスキー パ・ド・ドゥ』『春の水』『海賊』『リーズの結婚』『パリの炎』『アレルキナーダ』『ドン・キホーテ』などからの抜粋で、数多くのバレエの主要作品を一気に観ることができるという大変贅沢な舞台構成となっていました。
第1部の最後の作品を披露したのはアンサンブルガラコンサート5回目の出演というチェコ・ブルノ国立歌劇場バレエ団のプリンシパル榊原百萌奈さんと小笠原祥真さん。毎年彼らの帰国を楽しみにしているお客様も多くいらっしゃることでしょう。今年は『ドン・キホーテ』3幕のグランパ・ド・ドゥでしたが、昨年の迫力を思い出させてくれるような盛り上がりを見せてくれました。今回は二人の主演の他、他のバレエ団ダンサーと留学生によるヴァリエーションやアントレも加わり、舞台もより華やかな演出となっていました。観客と舞台が一体化し、次の『くるみ割り人形』を目前に、熱気に包まれて第1部の幕が下りました。

第2部 は海外バレエ団からのプロダンサーと日本で活躍中のMBD(マーティ バレエ ダンサーズ)のダンサー、そして未来のバレエダンサーである海外バレエ学校留学生や子供たちの共演による『くるみ割り人形 』ハイライトが上演されました。
世界各国からのトップバレエダンサーと共演ダンサーを取りまとめ、作品を監修した芸術監督は、マーティバレエダンサーズのディレクターを務める吉田むつきさん。配役や振付は今回のメンバーをもとにすべて一から制作したものでした。普段はそれぞれ違う国で生活しているダンサーを取りまとめるのはかなり大変で、作品完成まではとても労力も要したと話して下さいました。配役は芸術監督の考えの下、それぞれのダンサーと直接話し、芸術監督にて決定後振付け、日本でのリハーサルにより完成にたどり着いたとのことでした。
また、今回芸術監督の新たな挑戦としては、日本から海外に留学中の若いメンバーへのオファーでした。「各国で勉強中のダンサーたちが集まり、普段とは違うメンバーとの舞台を経験することにより、発見や学びが必ずあります。そのような場ではいつもとは違うエネルギーやパワーを出すことができるのです。このような経験が、今後の作品の見え方を変えたり、踊りのヴァリエーションを増やしたりし、貴重な体験になるはずだと私は思っています。そのようなことを狙い、今回この留学生参加という新たな取り組みをしてみました」と語ってくれました。また、今年の作品のこだわりについて伺うと、『くるみ割り人形』の作品はお菓子の国へ行ったクララの前で金平糖の精と王子が踊るというパターンが多いのですが、マーシャが王子と共に旅をしていく中で、子供から大人へと成長していく内面的な変化を1人のダンサーが演じることでわかりやすく、自然な流れのストーリーを作りたかったとのことでした。
今回主演のマーシャ役はオーストラリアバレエ団シニアアーティストの山田悠未さん、そして王子役はロイヤルニュージーランドバレエ団プリンシパルの楠神貴大さんが演じました。山田さんのやわらかく可愛らしい踊りと伸び伸びとした演技はまさにマーシャのイメージそのものでした。また、通常のバレエ団公演と違って、主演以外も様々な役がなんと多くのプリンシパルレベルのダンサーという点もこのコンサートの大きな見どころの一つです。

オーストラリアバレエ団 山田悠未さんとロイヤルニュージーランドバレエ団 楠神貴大さん
ねずみと兵隊の戦いのシーンもロシア、チェコ、スペイン、ドイツ、ルーマニア、アメリカのバレエ団からのトップダンサーの融合により、迫力ある立体的なシーンとして舞台を盛り上げていました。目を離せないようなねずみと兵隊の対決のドキドキ感、そして子役の可愛らしいねずみの男の子と女の子もストーリーにアクセントを加えて大活躍していました。

ACTII「アラビアの人形」の踊り
ACTIのおもちゃのお人形たちやACTIIの世界の人形たちのシーンも、オクラホマシティバレエ団の藤田英知さん演じるくるみ割り人形をはじめ、ブルガリア、ロシア、スペイン、ポーランド、チェコ、ルーマニアのバレエ団からのプリンシパルやトップレベルのダンサーが、第1部のコンサートとは違った装いと演技で素晴らしい踊りを披露し、それぞれのヴァリエーションで会場を沸かせていました。『くるみ割り人形』の楽しく、華やかな舞台を各シーンで各国のトップダンサーたちが踊るという贅沢な舞台はなかなか観られない貴重な機会でした。
また世界のプロダンサーに交じり、同じバリエーションメンバーとして参加している留学生ダンサーにとっても、この上ない経験となったのではないでしょうか。普段の海外での学びももちろんのこと、他国のトップダンサーと同じ曲を踊れるというのは、アンサンブルガラコンサートならではの醍醐味だったかと思います。
最後のコーダはストーリーもさることながら、舞台美術の豪華さと各ダンサーの見せ場が調和し、引き立て合い、アンサンブルガラコンサートならではの盛り上がりをみせていました。観客も舞台と一体化したような拍手や声援で、今回も感動を呼ぶ舞台となって幕を閉じました。

『くるみ割り人形』拍手喝采を浴びたアンコールのシーン
今年もこのコンサートにて、海外で活躍中の素晴らしい日本人ダンサーを知ることができました。ロビーに展示された各国ダンサーのパネルに目を通す観客の方々も多く見られました。世界のダンサーが集まり、一つのバレエ作品を披露するこのアンサンブルガラコンサートが、今後とも世界に羽ばたいている日本のダンサーたちの素敵な故郷として、これから世界に羽ばたく若きダンサーの学びの場として、そしてそれを応援する観客のみなさんにとって意義のある交流の場となることを願っています。
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◆◆◆公演詳細◆◆◆国内外で活躍するプロダンサーとプロの世界を目指している未来のプロダンサーたちの共演
バレエアンサンブルガラ・関東公演バレエアンサンブルガラ・関東公演
日時:2026年7月25日(土)
会場:きゅりあん 品川区立総合区民会館
東京都品川区東大井5丁目18-1
第1部/バレエガラコンサートー日本国内外で活躍するプロバレエダンサーの饗宴ー
第2部/『くるみ割り人形』よりハイライト ープロバレエダンサーと未来のダンサーとの共演ー
<関東公演プログラム>
■第1部/バレエガラコンサート
1.オープニング/未来のダンサーたち
2.「チャイコフスキーパドドゥ」より/石井杏奈 中島貴大
3.「春の水」より/柴垣 未羽 廣瀬 晃太朗
4.「海賊」第1幕より奴隷のパドドゥ/井上暖深 玉川貴文
5.「リーズの結婚」よりパ・ド・ドゥ/佐藤真裕加 川上周悟
6.「パリの炎」より/川西凜空 藤田英知
7.「アレルキナーダ」よりグランパドドゥ/岡村美歩 森川礼央
8.「ドン・キホーテ」第 3 幕よりグラン・パ・ド・ドゥ/榊原百萌奈 小笠原祥真
アントレ・第1Va・第2Va 未来のダンサーたち
■第2部/くるみ割り人形よりハイライト
マーシャ/山田悠未
王子/楠神貴大
ドロッセルマイヤー/川村海生命
フリッツ/川西凜空
お友達/天田美月 金子陽南 岸本桃 庄司寧々 寺西優希 波壁彩名 牧恵理子 山田実希
母/桜庭桃子
父/廣瀬晃太朗
客人/指出笑花 小林優花 高橋南奈 長尾彩希 渡邉ゆきの 古川茉奈 中島貴大 佐藤正吉 黒田悠介 桐谷理央 森川礼央 小笠原祥真
くるみ割り人形/藤田英知
アルレキン/玉川貴文
コロンビーヌ/井上暖深
ムーア人/佐藤真裕加 川上周悟
ねずみの王様/廣瀬晃太朗
ねずみ/小笠原祥真 桐谷理央 中島貴大 森川礼央
兵隊/川西凜空 黒田悠介 佐藤正吉 藤田英知
子ネズミ/西田茉緒厘 板谷貫多
スペイン/石井杏奈 藤田英知
アラビア/指出笑花 佐藤真裕加 柴垣未羽 早川薫
中国/岡村美歩 森川礼央
ロシア/榊原百萌奈 小笠原祥真
トロワ/岸本桃 杉原世奈 川西凜空
花のワルツソリスト/井上暖深 二宮百花 藤井美莉 山本梨鳳 川上周悟 佐藤正吉 玉川貴文 中島貴大
花のワルツコールド/大宮彩瑚 金子陽南 小林優花 桜庭桃子 高橋南奈 寺西優希 長尾彩希 波壁彩名 矢野東千佳 山崎宇詩 山田実希 渡邉ゆきの
公演監修紹介

吉田むつき
【監修】吉田むつき元ロシア国立モスクワクラシックバレエ団
/MBDディレクター
青森県弘前市生まれ。
6歳よりクラシックバレエを習う。青山洋子女史に師事。1998年 ボリショイバレエ学校へ留学。ソフィア・ゴロフキナ女史(当時校長)に師事。2000年 ロシア国立モスクワクラシックバレエ団に在籍。国内外の全公演に出演。ロシアでは、バレエ学校入学にそなえた子供の個人指導や、新体操のバレエのクラス、個別のバリエーションなどを指導。
2019年 同バレエ団を退団、現在は日本国内で指導にあたる。同年、スタジオマーティでの指導をスタート。2019年~2023年 K-Ballet school本校にて教師を務める
2023年 マーティ株式会社が運営するバレエ団「マーティバレエダンサーズ」のディレクターに就任。 2023年~2025年 K-Ballet Academyにて教師を務める。
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