【オーラルライフプロジェクト】4人に1人が「5年以上歯科医院に行っていない」～歯科医院に関する全国調査を実施～

オーラルライフプロジェクト(事務局:株式会社SCOグループ)は、47都道府県在住の20～60代の
男女4,700名に対し、「歯科医院に関するアンケート調査」を行いました。

■調査概要
対象地域:47都道府県
対象者:20～60代の男女(各年代・性別で均等割付を実施)
サンプルサイズ:各都道府県で100名ずつ計4,700名
調査手法:インターネット調査(Webアンケートフォームを用いた自主回答方式)
調査実施期間:2025年4月22日～5月1日

■サマリー
1.全体のうち38.7%が口腔内に違和感や悩みがあり、年齢が高くなるほどその傾向は強い。
また、悩みの内容のTOP3は「歯石や歯垢」「歯の色」「口臭」。
若年層は「歯の色」「口臭」が、50代以上は「歯石や歯垢」「歯ぐき」が多い傾向。

2.過去半年以内に歯科医院に通った人は43.1%。若年層より高齢者層が高い。
全国平均と比較して多い傾向にある都道府県は「岐阜県(59.0%)」。
特に低いのは「和歌山県(66.0%)」「茨城県(66.0%)」。
さらに全体の4人に1人は「5年以上」歯科医院に行っておらず、特に「滋賀県(63.6%)」は
その傾向が強かった。

3.33.6%が積極的に歯科医院に通うことにネガティブ。特にネガティブな都道府県は
「新潟県(48.0%)」。

4.歯科医院の印象は「痛い」が37.3%で、そのうち47.9%が小学生の頃に感じたと回答。
また、その「痛い」「怖い」といった経験が現在の歯科医院の通院頻度に影響している。

■詳細
1)あなたはいま、口腔内の健康状態に違和感やお悩みはありますか?
全体のうち38.7%が口腔内に違和感や悩みがあり、年齢が高くなるにつれ多くなる傾向にありました。(全体n=4,700、各年代n=940)

また、各都道府県で見ると、違和感や悩みがあると回答した人が一番多かったのが
「京都府(50.0%)」、一番少なかったのが
「滋賀県22.0%)」という結果になりました
(各都道府県n=100)。

2)どのようなお悩みがありますか?(全体n=4,700)
さらに「違和感や悩み」の内容について聞くと、「歯石や歯垢(43.1%)」「歯の色(37.1%)」「口臭(33.1%)」の順に多く、年代別でみると20代は「歯の色」が、30代以上になると「歯石や
歯垢」がトップにあがりました。

3)あなたは過去半年以内に歯科医院に行きましたか?(全体n=4,700)
通常、歯科メンテナンスは2～3か月に1回。長期的に通うことが望ましいとされています
※1が、過去半年以内に歯科医院に行った人は43.1%に留まりました。
また、年代別では20代は60代を比較すると約20ポイントほど差があることが明らかになっており、
この世代への予防歯科、歯科メンテナンスの普及が急務であるといえます。
都道府県別では、「岐阜県(59.0%)」が一番高く、「和歌山県(34.0%)」「茨城県(34.0%)」が一番低い結果となりました。
※1:P. AXELSSON AND J. LINDHE(Journal of Clinical Periodontology 2004: 31: 749-757)

4)直近で歯科医院に行った時期はいつ頃ですか?(n=2,672)

半年以内に歯科医院に通っていない人に対し、
直近で歯科医院に行った時期を問うと
「5年以上～」が44.5%(n=1,188)と一番多い結果がわかりました。これは全体の25.2%となっており、実に4人に1人が「5年以上歯科医院に行っていない」ことが明らかになりました。
さらに都道府県別でみると、1で「口腔内に違和感や悩みがない」人が一番多かった滋賀県において「5年以上歯科医院に通っていない
(63.6%)」人が他の都道府県よりも多いことがわかりました。

5)あなたは積極的に歯科医院に通いたいと思いますか?(n=4,700)

歯科医院に積極的に通いたい人が半数近くいる中で、33.6%が「通いたくない」と答えていることから、歯科医院の通院に対してネガティブにとらえている人が一定数いることがわかりました。
都道府県別もあわせてみると、「通いたい」人が一番多いのが「沖縄県(59.0%)」、一番少ないのがここでも「滋賀県(33.0%)」でした。

6)あなたが歯科医院に対して抱いているイメージについて、当てはまるものをお選びください。(全体n=4,700、各年代=960)

「歯科医院といえば…」と想起されることについて聞くと、「痛い(37.3%)」がトップで多いことがわかりました。ポジティブなワードで一番多かったのは「キレイ(14.3%)」と、1割程度にしか満たない結果となりました。
年代別でみると、20代は「あてはまるものはない(29.7%)」が一番多く、年代があがるにつれて「痛い」が増えていました。

7)いつ頃からそのようなイメージを抱きましたか?(n=2,432)
歯科医院に対して「痛い」「怖い」というネガティブなイメージを持っている人に対し、いつ頃からその印象をもつようになったのかを聞くと、「小学生の頃から(47.9%)」が半数近くと一番多い結果となりました。次に「～幼稚園・保育園の頃から(25.9%)」と続くことから、幼少期の記憶が現在までに至っていることが推察されます。
さらに、このイメージが現在の歯科医院への通院頻度に影響をしているかを聞くと、半数以上が「影響している」と回答していました。

■調査監修・築山鉄平先生(つきやま歯科医院総院長)コメント
本プロジェクトのように、多くのサンプルを対象とした市場アンケート調査は、過去に同様のデータが少なく、非常に貴重な調査と言えます。このアンケートで特に注目すべき点は、「半年以内に歯科医院に行きましたか?」という質問に対して、43.1%の人が「通院した」と回答していることです。一見すると、多くの人が定期的に予防メンテナンスのために通院しているように思えますが、実際には治療目的で通院している人や、何らかの問題が発生して初診で通院を始めた人も含まれているため、予防メンテナンス目的の通院は実際にはさらに少ないと考えられます。
さらに、半年以内に歯科医院に通院していない残りの56.9%のうち、5年以上歯科医院に行っていない人が44.5%を占め、これは全体の25.2%(約4人に1人)に相当します。過去20年、10年と比べると定期的に予防メンテナンスで通院する人は増えてきているものの、予防歯科先進国とされるスウェーデンやアメリカと比べると、依然として日本の水準は低いことが否定できません。
このような現状に対し、「予防歯科医療」の普及に貢献する企業と、私たち歯科医療従事者が協力し合うことで、日本が口腔健康大国になることを期待しています。

◼︎事務局:SCOグループについて
SCOグループは、「テクノロジーで『105年活きる』を創造する」をビジョンに掲げ、歯科医院向けのプロダクト「Pay Light」を提供し、歯科における「予防診療」の普及を推進することによって、この国で暮らすすべての人々の健康増進に貢献することを目指しています。そのために全国の歯科医院様へ決済サービスの導入支援を軸に、オペレーション業務の改善、医療機器の調達支援にわたるまで様々なソリューションを展開しながら歯科医師や歯科衛生士の方々が「治療に専念できる環境」作りを行なっています。

■SCOグループ会社概要
社名: 株式会社SCOグループ
ビジョン:テクノロジーで「105年活きる」を創造する。
本社所在地: 〒100-7018 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー18F
設立: 2013年3月22日
代表: 代表取締役会長玉井雄介
事業内容: メディカルテック事業、データインサイト事業、ペイメント事業、医療機器リース事業
HP: https://www.scogr.co.jp/
公式X:https://x.com/sco_official_jp
公式YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCc1AOopLrlP1la-h3DbanEQ/

企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ