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老松(京都)キャラメル洲浜、小さなキッス<br /><br />「京菓子で味わう池田満寿夫の世界」と革新的洲浜

2010-02-17 12:34:26




洲濱!チョコレイトでもキャラメルでもなく 2段目 池田満寿夫の作品「小さなキッス 習作」を表現した生菓子 下は桜餅

東京の和菓子めぐりに東京 いとしの和菓子』   全国書店、Amazon で好評発売中。

いまさらですが。
そもそもチョコレイトがあまり得意でない。
なのでヴァレンタインデイにまつわる
スペシャルな記憶も多くはありません。

が、今年は“キャラメル洲浜”!!!という・・・

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・・・お気に入りを見つけました。

“ねえねえ、これ見て~”
そういったモノや作品に出会うと
テンションが上がります。

キャラメル洲濱もそのひとつ。
伊勢丹新宿店のショウケースを覗いた瞬間、もう目は釘付け。
ろくに宣伝文句も読まずに即購入してしまいました。



まず、“すはま=州浜or洲濱”とは
かいつまんで言えば上品な大豆粉製半生菓子、
きなこ系郷土駄菓子をうんと洗練させた、とでも言いましょうか。

も少し言うと
「浅煎りの大豆を粉にした“すはま粉”に
“飴蜜”を丹念に捏ねて練りあげた生地のこと。
半生菓子の範疇ですが、かつては豆飴と呼ばれ飴の仲間である。

すはま粉はきな粉より煎りが浅くあっさりした風味なのだそう。
銘の由来は俯瞰の入江と浜辺をミニマル化したその意匠にあります。
また洲濱はおめでたい蓬莱山を
あえて婉曲に“浜辺”であらわす意匠と言えます」…


唯一の御洲濱司「植村義次」調製の洲濱

以上は昨年書いた
京都の御洲濱司「植村義次」訪問記からの抜粋です。
興味のある方はこちらをご覧下さい。 いかに魅力の溢れるお菓子かをテンション高くカタッています。

洲浜そのものがきなこをイメージできる香りと風味。
何か別なフレーバーを加えるってありそう、なのになかったのだ。
少なくともワタシは知らない。

それをキャラメル風味にするとは…
やりますねー老松

たしかに食感はヌガーっぽいし
ほろ苦く香しい風味は相性良さそうです。


ねじれる柔らかさと弾力性はキャラメルヌガー的

老松はヴァレンタインに合わせて今年はじめて販売。
キャラメリーゼした蜜漬け金柑一個とセットで
きれいな小箱に詰め合わせてありました。

この“すり蜜をつけた蜜漬け金柑”は〈橙糖珠(だいとうじゅ)〉。
老松の節季物ライン「山人艸果」のひとつです。
こちらも以前何度かいただき気に入っております。
(過去の「酒菓三宝」記事  「橙糖珠」関連記事)


蜜漬け金柑〈橙糖珠(だいとうじゅ)〉

で、キャラメル洲浜。肝心のお味の方は
予想を上回るほろ苦さ&好ましさ、ものすごく後を引きます。
ひと箱ほんの6枚入りですから一気に食べないようにブレーキかけたけど。

ネッチリとした口あたりはたしかに洲浜、
ですが大豆粉の風味はさほど感じられず、
ビターなカラメル風味が勝って、
洗練されたカカオのお菓子を彷彿とさせます。

むしろ一般的な洲浜よりさっぱりした味わいで
知らなければ洲浜…きなこ菓子の親戚とは思わないでしょう。

チョコレイトのようでもあるが
後味は圧倒的にすっきり、のど越しの刺激感ももちろんゼロ
鼻腔に抜ける香りもおだやかで
軽やかな口あたりは植物性由来ならでは。


こうすると洲浜っぽい?

ワタシはこういう味を求めていたのだ、おそらく。たぶん。

子供の頃から板チョコの雰囲気は好きだし
ココアパウダーも好き。
なのにチョコレイト独特のきついのど越しになじめず。
きのこの山のクラッカーとか
レーズンチョコのレーズンとか
そういったものでごまかしていた残念な過去。

だがしかし。
すごいぞキャラメル洲浜。
カカオ類は一切使ってないのに
内なるチョコ的欲求が一気に満たされちゃった。



ビターな雰囲気の濃茶色、繊細なテクスチャー、
一見地味だけど洗練された意匠ではありませんか。
薄いフォルムも気が利いている。

なによりオリジナリティ溢れる発想を讃えたい。

さてさて、それからもうひとつ。
ハート形の生菓子

昨年8月に京都国立近代美術館で開催された
「京菓子で味わう池田満寿夫の世界」展示作品を再現したものです。
《京都新聞掲載の関連記事》
美術展には老松の職人17人が参加、創意工夫を凝らしたようです。



池田作品「小さなキッス 習作」をイメージした創作和菓子は
二色の餡を山芋の薯蕷生地でハート形にくるみ
仕上げに金箔を散らしています。
ピンクとペパーミントグリーンに染めたあんは
白手亡と白小豆を用いたもの。

原作の版画は抱擁する男女を描いた無彩色の習作。
二色のあんが睦み合う男女を表現しているかのよう。


唐突ですが一昨年の枕草子シリーズ、春の干菓子半生菓子の三段箱セット

展示期間中は館内カフェでこのお菓子が供されたそうです。
羨ましいことにこういった催し、やはり京都の質は高い。
和菓子の文化的イベントや美術展なんて
東京の国公立美術館ではまず開催されないもの。
アニメもいいけど和菓子もね。

ちなみに〈池田満寿夫の世界〉は半生菓子も限定販売。

ともあれ「老松」、
いよいよ革新系の色合いもより濃くなっているようです。
キャラメル洲浜をぜひ定番化して、
そしてもう少しリーズナブルにして欲しいなあ。

そしたら必ず常備品にしますから。
ううむ、すでに口はキャラメル洲浜を欲してる。


キューブ状の鳳瑞(ほおずい)、春めいたキュートな色合い


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★過去の「老松」関連記事
・北嵯峨と栗しぼり
・丹波太郎 栗しぼり 山の幸
・蓮根餅と晩柑
・夏柑糖 上生菓子(芋きんとん 薯蕷饅頭 萌春 よもぎ餅) 夏みかん 
・亥の子餅 里の秋(詰合せ) 干菓子
・★御洲濱司「植村義次」の記事


★おまけの話★
本文で触れそこなったけどトップ画像の桜餅は昨年のもの、当然白い道明寺製にこしあん入りでした。

以前、御徒町の名甘味処「福助」が昨秋閉店したことをお伝えしました。
その後、伺ったお話ではやはりご主人の体調によること。
再開するおつもりだったようですが、やはりお年のこともあり
苦渋の決断で閉めることに。
どうか早くお元気になっていただきたいと祈るばかりです。

福助のような根強い人気店が閉める一方
麻布十番の「梅芯庵」も撤退
銀座「清月堂」茶房のような高級店も一階売店オンリーになったし、 銀座「松崎煎餅お茶席」のお盆に並ぶ〈上生菓子セット〉も消えてしまった。
和甘味処はどちらもキビシイのでしょうか…
がんばれゑちごやさん。


老松 昨年4月の餅製生菓子〈桜川〉

老松
・キャラメル洲浜:6枚+橙糖珠1個ひと箱 800円
(砂糖 洲浜粉 金柑 水飴 着色料 )
・小さなキッス(生菓子):400円 砂糖 手亡 白小豆 山芋 上用粉 金箔 着色料)
以上伊勢丹新宿店で購入

高 由貴子著
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