ロットチェントでスゴいパスタに出会う昼 | ロットチェント

ロットチェントでスゴいパスタに出会う昼

2016-12-01 21:18:17

スゴい店があるんです…、と、業界通の友人がFacebookでつぶやいていて、いてもたってもいられなくなりタクシー乗って茅場町へと飛んでいく。
「ロットチェント」というお店。
東京駅から箱崎に向かう途中に「ぺんてるビル」というランドマークがあるのだけれど、その向かい側。
隣はなんとストリーマーコーヒーという下町の中の原宿みたいな場所のビルの一階。
表は目立たぬ造りで、中に入るとこれがなんとも気持ちよき空間。

青い壁。緑がかったカーペットの床。お店の一番奥には大きなキッチン。そこからおいしげな匂いがずっと漂っている。
仕切りのない四角い空間に、基本的に同じ方向を向いてテーブルが几帳面に並べられてる。見た目は気軽な食堂風。けれどホールで働いてる人はシャキッとギャルソン風で、背筋の伸びたレストラン的。その絶妙のブレンド具合にまず感心。

テーブルの上には北欧風のテーブルマット。
素材はデニムで、左端に打たれた革のラベルをみると「アロハデニム」と書いてある。
お冷用のカップや水が入ったピッチャー。
パンが入った器もどれもやわらかく、色がキレイで椅子に座るとウキウキしてくる。

それにしてもカウンターを見るのがとてもたのしいお店。料理が奥から手前に向けて出来上がっていく構造で、おいしい匂いと共にシェフが前へ前へと移動してくる。最後はカウンターの前に立ち、客席ホールを見ながら最後の仕上げがはじまり、それを合図にサービススタッフがカウンターの前に集まる。お店全体が厨房を中心として息づくような感じがたのしく、お腹を好かせる役目も果たす。
15分ほどの待ち時間もあっという間のたのしさで、注文をしたパスタがサッとやってくる。

ランチのパスタは3種類。
アラビアータにミートソース、魚のラグーという品揃え。ミートソースはいわゆるボロネーゼじゃなく、バターで合えた麺の上にミートソースをかけたモノ…、とかなりそれが気になったけど魚のラグーを選んでたのむ。

ラグーだからトマトソース系かと勝手に思っていたら、ジェノベゼソースに魚を煮込んで崩したソース。
オリーブオイルをすってクタクタになった茄子にフレッシュバジル。ケーパーがたっぷり混ざってて、海の香りと緑の香りが渾然一体。
ネットリソースがからみつく太めの麺が、つやつや、ソースで輝き色っぽい。
そのつややかなパスタを装うお皿がこれまた元気な模様のかわいい陶器。
えらそうにふんぞり返った料理じゃなくて、「早く食べて」を誘う姿がいい感じ。

フォークにパスタをクルンとからめる。手首にずっしり、確かな手応え。太くてしかも若干かたく感じる仕上がり。にもかかわらずソースも一緒に、フォークがひっぱりこんでいく。パスタにしっかりからみついているのでしょうネ…、乳化されたオリーブオイルが接着剤の役目をはたし、崩れた魚もケーパーも、茄子も一緒に口の中へとやってくる。

印象的なパスタです。いわゆるアルデンテではなく、表面から芯まで同じく歯ごたえがある。
加水をさげて熟成させた麺なのでしょう…、むっちりとした噛みごたえ。しかもフレスカ…、生麺です。だから小麦の香りがムワッと口に広がって上等なつけ麺の麺を口にいれたときのような麺そのものの旨みを感じる。麺の表面が毛羽立っているのでしょうか…、喉の入り口がザラザラ、麺で引っかかれるような感じがあってその毛羽立ちがソースをからめとるのに一役かっている。
旨い、そして肉感的で食べごたえのある見事なパスタ。今まで食べたどんなパスタとも違った食感、味わいにウットリしました。オキニイリ。

ソースをしっかりパスタがからめて口に運んでくれたはず。
なのにお皿にソースが残る。
バジルとナッツの香りをたたえた魚のソース。
自家製という胡麻付きパンでそれを拭って食べていく。
最後の一口分のパスタをフォークで巻取り残して黙々…、ただひたすらにソースを味わい、最後にパスタを噛みしめる。
こういうパスタを作る店。作るシェフが夜にはどんな料理を作っているんだろう…、と予約をしようと思ったけれど今年はほとんどいっぱいだという。
年が変わったら来なきゃと思う。
パスタにパン、そしてデザートがついて税別1200円。ありがたすぎる値段にニッコリ。ちなみに食後のデザートはヘーゼルナッツのジェラートにチョコクリームを添えたモノ。甘くてなめらか。昼のお腹にシアワセな蓋するもてなし。スキップしながら店をでる。

 

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